どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。
今年初のGⅠフェブラリーSが終わりましたが、
結果はどうでしたか?
しかし競馬をやっていると月日の流れが速い。
気がつけば今年も1/6が終わろうとしています。
気を抜かずしっかりと目標設定をしたい!
と思う今日この頃です(^^)
さて今回は誰もが聞いたことはあるであろう
”距離短縮と距離延長”について解説します。
言葉の説明はもちろんのこと
どんな場面で利用できるのか?
詳しく解説していきますので
ぜひ最後までご覧ください。
距離短縮
距離短縮とは文字通り、
前回のレースから距離が短縮されること。
すなわち前回よりも今回のレースの方が
走る距離が短いということです。
例えば、
前走2000m→今回1600m
前走1400m→今回1200m
などが該当します。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/nakayama1200d1-300x166.jpg)
距離短縮のメリット
では距離短縮のメリットは何でしょう?
ここでは2点ほど例をあげてみます。
一つ目は馬の精神的ストレスの軽減。
僕らがレースを予想する時は
当然レースの距離を知っていますが、
競走馬は走る距離を知りません。
しかし馬という動物は賢く、
前回走った距離はなんとなく覚えており
記憶力も高いと言われています。
従って前走より距離が長くなれば、
「あれ、まだゴールにならないの?」
と途中で疲れたりやる気がなくなる
といった可能性も考えられます。
逆に前走より距離が短縮されれば
「あれ、もうゴールなんだ?」とか
「あれ、もう最後の直線になったの?
もう少しで終わりだと思うから頑張ろう」
といったようにやる気が最後まで続く
といった効果も考えられます。
特に逃げ馬の場合は顕著でしょう。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3939-300x225.jpeg)
そんな訳ないだろう!!
と思う方もいるかもしれませんが、
ダートの1200mや1400mで
距離短縮組の勝率が高かったり、
穴馬の激走が多い事に無関係とは思えません。
特に普段、最後まで集中力が続かない馬
にとっては距離短縮がいい刺激になって、
突如激走することもあります。
2点目が短縮によるショック療法です。
距離が短くなるということは、
前走よりペースが速くなるのが一般的。
特にダート1800mから1400mになれば
通常は前半3Fがまず速くなるでしょう。
そうなると当然のことながら、
「あれ、前回より走るペースが速いぞ」
と馬も感じている訳です。
その結果として集中力のスイッチが入ったり、
想定外に馬が本気を出すといった事に繋がり
思わぬ好走が生まれることもあります。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/keith-luke-aR3u_uvg0BQ-unsplash-300x193.jpg)
今話してきたことの中には、
馬の気持ちを推しはかった部分もあり、
全てが科学的に解明されている訳ではありません。
ただしダート短距離や逃げ・先行馬において
距離短縮組の成績が良いことを加味しても、
あながち間違った推理ではないかもしれません。
そう思えるくらい、
”距離短縮”には魅力が詰まっていると感じます。
距離短縮のデメリット
では反対に距離短縮のデメリットも考えます。
先述の通りレース距離が短くなれば、
通常はペースも速くなるのが常です。
ということは、
前回のレースより前半ラップが速く
序盤から脚を使わないといけない訳ですね。
そうなると、元々スピードが足りない馬や
前半から急かす競馬に慣れていない馬は
ペースの違いに戸惑ったり、
流れについていけないという事に繋がります。
そうなれば馬群から置いていかれたり
位置取りが後方グループになってしまい
最後に追い上げても届かないという事態に繋がります。
また、普段より速いペースで序盤から進むため
脚を溜めるタイミングがなくなってしまい、
最後の直線で末脚を発揮できないという事も考えられます。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/04/horse-3433862_1920-1-300x189.jpg)
以上の理由から、
距離短縮は向くタイプと向かないタイプが
はっきり分かれると言えるでしょう。
距離延長
続いて距離延長についてです。
同じくメリット・デメリットを見ていきます。
距離延長のメリット
最大のメリットは追走に余裕ができ
流れに乗りやすいということです。
なぜなら距離短縮とは反対に、
「距離が長くなる=ペースが遅くなる」
のが一般的であり前走よりテン3Fが
遅くなる可能性が極めて高いからです。
先述の通り、馬というのは記憶力が高く
特に指示を出さない限りは前走のペースと
同じようなスピードで走ろうとします。
そうなれば必然的に無理しないペースでありながら
周りよりはテンのダッシュが良くなるはずで
負荷の少ない状態で好位を取れるようになります。
もちろんこれは馬次第ですし、
距離延長でも追走に苦労する馬や
想定外のハイペースになって、
前走より速い流れになることもあるでしょう。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/06/photo0000-4277.jpg)
それでも全体的にみればペースは遅くなることが多い。
その結果として前走は中団~後方に位置していた馬が
ペースの違いで今回はラクに先手を取ることができ
そのまま押し切ってしまうというケースもあります。
また前走で差していた馬だけでなく、
前回ハイペース逃げでバテていた馬が
今回緩いペースになってラク逃げができた!
という結末になりがちなのも距離延長の面白い所です。
距離延長のデメリット
続いてデメリットです。
まず今話したラップ面から。
前走よりペースが遅くなるということは
追走がラクになる一方で、
自分が走りたいペースよりも遅い
スピードで走らなければなりません。
そうなると折り合い難がある馬の場合、
行きたがる馬と抑えたい騎手という乖離が生まれ
スタミナの消費に繋がってしまいます。
そういう意味では
かかり癖のあり行きたがる馬よりも
行きっぷりの悪いズブい馬の方が
距離延長は有利に働くかもしれません。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/photo0000-1558.jpg)
また距離短縮の際に精神的影響について言及しましたが
距離延長時もこの理論が出てきます。
短縮の際は距離が短くなることによって
精神的ストレスや疲労が軽減されると言いましたが、
距離延長の場合はその反対で
「あれ、まだゴールにならないの?」
という戸惑いや精神的疲労が出てきます。
これは特に逃げ馬の場合に顕著で、
頑張って前半から飛ばして来たけれど、
まだゴールに辿り着かない?という想いが
諦めや本気を出すことの”やめ”に繋がります。
これは逃げ・先行馬に顕著なことであり
差し・追い込みタイプの場合はあまり影響しませんので
その点は注意してください。
まとめ
今回は距離短縮と距離延長について解説しました。
ラップ面からいうと数字的に納得できる部分があり、
馬のメンタル面については「本当ですか??」
と思う方もいたかもしれません。
しかし距離短縮の場合について、
特に逃げ・先行馬においては、
今回話した精神的理論はあながち
間違った考えではないと思っています。
なにはともあれ次週の競馬では
”距離短縮と距離延長”について
ちょっと意識してみてくださいね(^_-)-☆
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