どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。
今回から競馬場毎の特徴と攻略法について数回書きますが
あなたは競馬場毎の違いをどの程度意識していますか?
右回り・左回り・坂の有無etc・・・
実際は同じ競馬場でも距離や内・外回りで特徴は違います。
そこで競馬場毎の分析をしていこうと思うのですが
初回の今回は日本を代表する競馬場である東京競馬場を取り上げます。
Contents
コース概要
言わずもがな王道のコースです。
芝は幅員も広くA~Dコースまで4つを使い分けられ、
A~Dはそれぞれ3mずつ外側に仮柵を設置していきます。
コース | 一周距離 | 幅員 |
A | 2,083m | 31~41m |
B | 2,101m | 28~38m |
C | 2,120m | 25~35m |
D | 2,139m | 22~32m |
直線距離:525.9m
高低差:2.7m
ちなみにダートは1300mが最短距離で2400mが最長距離となっています。
一周距離 | 直線距離 | 幅員 | 高低差 |
1,899m | 25m | 501.6m | 2.5m |
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/06/図1-2-300x156.jpg)
上記画像はJRAホームページより引用したものですが、
ダートは一応1200mのスタート地点が表記されています。
現在東京ダート1200mは見たことがありませんが、
設計した当初は計画にあったということでしょうね。
高低差について
直線に約2mの坂があるのは有名ですが、
実はコースの中ほどにも結構な高低差があります。
1コーナーから向こう正面の前半まで約2mをゆったり下り
その後100mほどで約1.5mを一気に駆け上がる。
そして再び下りはじめ3コーナーの終わりごろまでに
約2mを下っていくという中々のアップダウン。
最後の直線に坂があることを踏まえても、
それなりのスタミナが要求されます。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/horses-3386070_640-300x225.jpg)
芝コース
さてここからは芝・ダート別に
主な距離について特徴と攻略方法を考えていきます。
芝1400m
スタートして約350mで3コーナーに入るため
他場の1400mより前半のペースが遅くなりがち。
通常芝1400mだと前傾ラップになることも多いが
前述の理由+スタート後上りになることも重なり
後傾ラップの瞬発戦になることが多いです。
そのため、前走他場の1200や1400mを逃げてバテた馬が
内枠からスムーズに先行してラク逃げできた場合は、
あれよあれよとゴールまで粘り込むことも。
つまり前走で先行して負けた馬の巻き返しが穴の要素。
前走の距離に関わらず逃げ・先行していた馬は注目です。
種牡馬は、ダイワメジャー・ディープインパクト・ロードカナロア
騎手は、ルメール・戸崎・田辺・内田が得意。
基本は内枠(1~3枠)有利と覚えておきましょう。
芝1600m
スタート後から「下り→上り→下り」となっており
アップダウンが激しいコース。
先行争いが決着したあたりでコーナーに入るが
そこから下り坂になっているために息を入れにくい。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/images.jpg)
そのためハイラップになりやすく春のG1シーズン
NHKマイルC・ヴィクトリアマイル・安田記念では
人気薄の差し馬が飛んでくることも少なくない。
枠的には有利不利が少なくフェアなコース。
騎手は、ルメール・戸崎・田辺・デムーロ。
種牡馬は、ディープインパクト・ダイワメジャー・ハーツクライが好成績。
芝1800m
スタートして約150mでコーナーに差し掛かることもあり
基本的に「先行・内枠」有利のコース。
外枠の馬や差し馬が脚を余して負けることも多々あり、
「前・内有利」と考えるのがセオリー。
ただし秋開催の開幕週など季節や馬場状態によって
外差しが決まりやすくなる時もある。
また極端なスローになって究極の瞬発戦になると
逆に上がり自慢の差し馬が飛んできたりもする。
種牡馬としては、ディープ・ハーツクライ・キンカメ
その他、マンハッタンカフェ・ルーラーシップも良いし
ヴィクトワールピサの回収値が高いのも特徴。
傾向として非根幹距離が得意なタイプも要注意です。
芝2000m
かつては「メジロマックイーン降着事件」があったように
外枠不利のバイアスが強くアンフェアなコースの代表例だった。
改修により改善された部分はあるが
できるなら今でも多頭数の外枠は入りたくない。
このコースも形態上内枠が有利で外枠は距離ロスが多くなる。
脚質を問わずできれば⑫番までには入りたいところ。
とはいえ天皇賞秋は上がり最速馬が活躍しているように
上級クラスになるほど高い瞬発力があれば差し切ってしまうことも。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/06/図2-300x116.png)
騎手は、ルメール・田辺・戸崎・デムーロが上位。
種牡馬は、ディープ・キンカメ・ハーツクライ・ステイゴールドと
まさしく主流馬場らしく主流血統が走る舞台。
あとはとにかくノーザンファーム生産馬が強い。
芝2400m
近年のダービーの傾向でもわかるように
トラックバイアスも重なって「前・内有利」になりやすい。
主流馬場の最たるところでリーディング上位の種牡馬が活躍する。
距離や広い東京競馬場のイメージも重なってスローになりやすく
内枠や先行馬に加えて高い瞬発力を持つ馬も台頭しやすいコース。
あとはとにかく社台系の生産馬。ここが滅法なく強い。
騎手は、ルメール・戸崎・デムーロ・内田が上位。
種牡馬は、ディープ・ハーツ・ステイゴールド・ルーラーシップ。
基本的に一桁馬番、悪くても⑫番までには入りたいコース。
ダートコース
続いてダートコースです。
馬場の湿り気によって脚質傾向が変わりやすいので注意が必要です。
ダート1300m
日本で唯一、東京競馬場だけで行われる距離。
1400mよりは1200m寄りのスプリント能力が重要。
スタート後しばらくして上り坂があるため、
そこまでペースは速くならないが平均して流れる傾向。
ダート1400mで先行してラスト100mで失速した馬。
または、いい脚で追い込んだがラスト100mで止まった馬。
更に、1200mの速いペースに巻き込まれてバテた馬などが、
1300mに変わって激走するのが美味しいパターン。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/photo0000-4274.jpg)
騎手は、戸崎・田辺・内田・ルメールが好成績。
種牡馬は、プリサイスエンド・サウスヴィグラス・ヘニーヒューズが好相性。
あとは、パイロの単勝回収率も高い。
ダート1400m
1300mよりスタート位置が100m後ろになっただけ。
ただし3コーナーまでの距離がその分長くなり、
前半のペースが速くなって先行勢にはきついペースになりがち。
それでも平均的に速い流れで後方勢も脚を使わされるせいか
最後方からの直線一気もなかなか決まりにくい。
そのため好位につけ「いい脚を長く」使える持久型に向く傾向。
ただし雨が降り脚抜きが良くなると、
外枠の距離短縮馬が差しをバンバン決める馬場になることも。
騎手は、戸崎・ルメール・田辺・内田が好成績。
種牡馬は、ゴールドアリュール・クロフネ・パイロ・キンカメが上位。
ダート1600m
2コーナーのポケットで芝スタートのコース。
外の方が芝部分を長く走れてダッシュがつくため
どちらかといえば外枠の方が成績のいいコース。
それ以上に、1~2枠不利といった方がいいかもしれない。
基本的に荒れないコースではあるが
穴馬を狙うなら前走中山ダ1800mで負けている馬。
中山と東京では同じダートでもタフさが異なるため
軽いスピード型のダート馬は東京で一変する可能性がある。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/nakayama1200d1-300x166.jpg)
騎手は、ルメール・戸崎・田辺・内田・大野が上位。
種牡馬は、ゴールドアリュール・キンカメ・ゼンノロブロイ・ヘニーヒューズ。
あとはパイロ・タピットなどエーピーインディ系もいいです。
ダート2100m
スタートから向こう正面まで下りが続くものの、
ペース的には落ち着いたレースになることが多い。
そのためスムーズに先行できた馬が残るケースも目立つ。
ただし1枠①番の成績はあまり良くない。
とはいえダートの長丁場戦で最後に坂もあるコース。
根本的にスタミナ不足の馬ではきつく、
しっかりとした末脚もある程度は必要。
他の距離に比べて父欧州型の好走も目立っている。
騎手は、戸崎・内田・ルメール・田辺(東京ダはこのメンバー強いなぁ)。
種牡馬は、クロフネ・シンボリクリスエス・ロージズインメイ・キンカメ。
欧州型×米国型という血統構成の馬にも要注目です。
まとめ
以上、今回は東京競馬場の特徴と攻略について書いてきました。
日本を代表する競馬場でありビッグレースも数多く開催されるコース。
一般的には荒れるイメージが少ないですが、狙いを絞れば穴も取れることも。。
ぜひ、メインレースだけでなく下級条件もチェックしてみてくださいね(^_-)-☆
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