【競馬知識】距離短縮&距離延長の意味と馬券に使えるポイント

どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。

今年初のGⅠフェブラリーSが終わりましたが、

結果はどうでしたか?

 

しかし競馬をやっていると月日の流れが速い。

気がつけば今年も1/6が終わろうとしています。

気を抜かずしっかりと目標設定をしたい!

と思う今日この頃です(^^)

 

さて今回は誰もが聞いたことはあるであろう

”距離短縮と距離延長”について解説します。

 

言葉の説明はもちろんのこと

どんな場面で利用できるのか?

 

詳しく解説していきますので

ぜひ最後までご覧ください。

距離短縮

距離短縮とは文字通り、

前回のレースから距離が短縮されること

すなわち前回よりも今回のレースの方が

走る距離が短いということです。

 

例えば、

前走2000m→今回1600m

前走1400m→今回1200m

などが該当します。

距離短縮のメリット

では距離短縮のメリットは何でしょう?

ここでは2点ほど例をあげてみます。

 

一つ目は馬の精神的ストレスの軽減

 

僕らがレースを予想する時は

当然レースの距離を知っていますが、

競走馬は走る距離を知りません。

 

しかし馬という動物は賢く、

前回走った距離はなんとなく覚えており

記憶力も高いと言われています。

 

従って前走より距離が長くなれば、

「あれ、まだゴールにならないの?」

と途中で疲れたりやる気がなくなる

といった可能性も考えられます。

 

逆に前走より距離が短縮されれば

「あれ、もうゴールなんだ?」とか

「あれ、もう最後の直線になったの?

もう少しで終わりだと思うから頑張ろう」

 

といったようにやる気が最後まで続く

といった効果も考えられます。

特に逃げ馬の場合は顕著でしょう。

そんな訳ないだろう!!

と思う方もいるかもしれませんが、

 

ダートの1200mや1400mで

距離短縮組の勝率が高かったり、

穴馬の激走が多い事に無関係とは思えません。

 

特に普段、最後まで集中力が続かない馬

にとっては距離短縮がいい刺激になって、

突如激走することもあります。

 

2点目が短縮によるショック療法です。

 

距離が短くなるということは、

前走よりペースが速くなるのが一般的。

 

特にダート1800mから1400mになれば

通常は前半3Fがまず速くなるでしょう。

 

そうなると当然のことながら、

「あれ、前回より走るペースが速いぞ」

と馬も感じている訳です。

 

その結果として集中力のスイッチが入ったり、

想定外に馬が本気を出すといった事に繋がり

思わぬ好走が生まれることもあります。

今話してきたことの中には、

馬の気持ちを推しはかった部分もあり、

全てが科学的に解明されている訳ではありません。

 

ただしート短距離や逃げ・先行馬において

距離短縮組の成績が良いことを加味しても、

あながち間違った推理ではないかもしれません。

 

そう思えるくらい、

”距離短縮”には魅力が詰まっていると感じます。

距離短縮のデメリット

では反対に距離短縮のデメリットも考えます。

先述の通りレース距離が短くなれば、

通常はペースも速くなるのが常です。

 

ということは、

前回のレースより前半ラップが速く

序盤から脚を使わないといけない訳ですね。

 

そうなると、元々スピードが足りない馬や

前半から急かす競馬に慣れていない馬は

 

ペースの違いに戸惑ったり、

流れについていけないという事に繋がります。

 

そうなれば馬群から置いていかれたり

位置取りが後方グループになってしまい

最後に追い上げても届かないという事態に繋がります。

 

また、普段より速いペースで序盤から進むため

脚を溜めるタイミングがなくなってしまい、

最後の直線で末脚を発揮できないという事も考えられます。

以上の理由から、

距離短縮は向くタイプと向かないタイプが

はっきり分かれると言えるでしょう。

距離延長

続いて距離延長についてです。

同じくメリット・デメリットを見ていきます。

距離延長のメリット

最大のメリットは追走に余裕ができ

流れに乗りやすいということです。

 

なぜなら距離短縮とは反対に、

 

「距離が長くなる=ペースが遅くなる」

のが一般的であり前走よりテン3Fが

遅くなる可能性が極めて高いからです。

 

先述の通り、馬というのは記憶力が高く

特に指示を出さない限りは前走のペースと

同じようなスピードで走ろうとします。

 

そうなれば必然的に無理しないペースでありながら

周りよりはテンのダッシュが良くなるはずで

負荷の少ない状態で好位を取れるようになります。

 

もちろんこれは馬次第ですし、

距離延長でも追走に苦労する馬や

想定外のハイペースになって、

前走より速い流れになることもあるでしょう。

それでも全体的にみればペースは遅くなることが多い。

 

その結果として前走は中団~後方に位置していた馬が

ペースの違いで今回はラクに先手を取ることができ

そのまま押し切ってしまうというケースもあります。

 

また前走で差していた馬だけでなく、

前回ハイペース逃げでバテていた馬が

今回緩いペースになってラク逃げができた!

という結末になりがちなのも距離延長の面白い所です。

距離延長のデメリット

続いてデメリットです。

まず今話したラップ面から。

 

前走よりペースが遅くなるということは

追走がラクになる一方で、

自分が走りたいペースよりも遅い

スピードで走らなければなりません。

 

そうなると折り合い難がある馬の場合、

行きたがる馬と抑えたい騎手という乖離が生まれ

スタミナの消費に繋がってしまいます。

 

そういう意味では

かかり癖のあり行きたがる馬よりも

行きっぷりの悪いズブい馬の方が

距離延長は有利に働くかもしれません。

また距離短縮の際に精神的影響について言及しましたが

距離延長時もこの理論が出てきます。

 

短縮の際は距離が短くなることによって

精神的ストレスや疲労が軽減されると言いましたが、

 

距離延長の場合はその反対で

「あれ、まだゴールにならないの?」

という戸惑いや精神的疲労が出てきます。

 

これは特に逃げ馬の場合に顕著で、

頑張って前半から飛ばして来たけれど、

まだゴールに辿り着かない?という想いが

諦めや本気を出すことの”やめ”に繋がります。

 

これは逃げ・先行馬に顕著なことであり

差し・追い込みタイプの場合はあまり影響しませんので

その点は注意してください。

まとめ

今回は距離短縮と距離延長について解説しました。

 

ラップ面からいうと数字的に納得できる部分があり、

馬のメンタル面については「本当ですか??」

と思う方もいたかもしれません。

 

しかし距離短縮の場合について、

特に逃げ・先行馬においては、

今回話した精神的理論はあながち

間違った考えではないと思っています。

 

なにはともあれ次週の競馬では

”距離短縮と距離延長”について

ちょっと意識してみてくださいね(^_-)-☆

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