競馬予想ファクター解説⑨調教の見方と基本知識

どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。

調教といえば競馬予想において重要なファクターですよね。

調教派”と呼ばれる予想家も多く

たくさんの人を魅了する予想ファクターに違いはありません。

しかし慣れない人にとっては”どこに注目すればいいか”

よくわからないのも事実です。

そこで今回は調教の基本と評価方法について解説します。

調教とは

競馬の調教とは、いわば馬のトレーニングのことであり

レース(本番)へ向けた練習や試走だとイメージして下さい。

そのトレーニング場所がJRAには2か所あり

関東だと茨城県の美浦トレーニングセンター

関西だと滋賀県の栗東トレーニングセンターです。

また、一口に調教と言っても様々で

基本的に私たちが参考にするのは

レース週の水・木に行われる追い切りと呼ばれるものです。

 

馬のトレーニングにもいろいろあって、

基本的に全休と言われる月曜日以外は

何かしらのトレーニングをしています。

日々の鍛錬の積み重ねがレースでの走りに

繋がっていることをまずは理解しましょう。

調教の種類と馬場

次にトレーニングセンター(トレセン)内の馬場について。

◆美浦トレセン

南調教馬場

A・Bコース(ダート)、Cコース(ニューポリトラック)、Dコース(ウッドチップ)、坂路

北調教馬場

Aコース(障害・芝ダート)、B・Cコース(ダート)、ウッドチップコース(400mほどの小型コース)

 

◆栗東トレセン

Aコース(芝障害用)、Bコース(ダート)、Cコース(CW・Cウッドとも呼ばれる)、

Dコース(芝&ニューポリトラック)、Eコース(ダート)、坂路

 

このようにいくつかの馬場(種類)があり、

目的に応じて使い分けています。

坂路ひとつとってみても東西で違いがあり、

美浦坂路は高低差18m

栗東販路は高低差32m

 

というように大きな違いがあります。

この高低差が栗東組の強さの秘訣かもしれません。

また東西どちらもプール施設が完備されており、

多種多様なトレーニングができるようになっています。

調教の強さ

次にどの程度の力で走ったかの判断、

つまり負荷のかかり具合をチェックします。

調教には大きくわけて

馬なり

強め

一杯

と3種類の強さがあって使い分けます。

 

仕上がっていて最終調整程度であれば馬なり

そこそこの気合を入れたければ強め

仕上がり途上や絞りたい場合は一杯

といったように仕上がり具合や状況に応じて

それぞれ使い分けていくのが一般的です。

 

もちろん”馬なり”が一番負荷が弱く

”一杯”が一番負荷が強いです。

 

とはいえ”馬なり”といっても騎手が仕掛けていないだけで

馬自身が走る気になっていれば好時計も出るし、

それなりの負荷もかかってきます。

 

反対に”一杯”に追われていても

仕上がっていなければ速い時計は出ませんし

そもそも能力の問題で時計が遅い場合もある。

また人間と同じように「練習は嫌い」だが「本番に強い」

タイプの馬もいますので調教タイムが悪いからといって

すぐに消すという判断は危険でしょう。

基準タイム

とはいえ初心者の方にとっては”基準”が欲しいのも事実です。

そこで私の主観ですが、一例で基準値を掲載します。

たとえば栗東坂路だと

4F:53.4秒

3F:38.6秒

1F:12.5秒

これを上回ったタイムであればまずまずの評価。

特に4F52秒台、ラスト1F11秒台で駆けていれば

個人的には評価します。

 

美浦坂路に関しては栗東より勾配が緩く

馬にかかる負荷も軽いため、

平均して1秒近く速くなることもあります。

そのためラスト1Fが11秒台になることも珍しくなく

過大評価は禁物かもしれません。

自分なりの基準値を持つ

とはいえ所詮、基準値はあくまで基準です。

レースの走破タイムと一緒で天候次第で

調教する馬場のコンディションも変わりますし、

天候によってタイムが1~2秒変わってくることもあります。

 

そしてどこのサイトをみたところで結局

そこで書かれているのは著者の主観でしかない。

だからまずはあなたなりの基準値を作ってみること。

 

その参考として色んなサイトを回って基準タイムの

目安を探ってみるのはいいでしょう。

「全部のコースで考えるのは無理!」という人も

まずは東西の坂路コースから始めてみるといいと思います。

横ではなく縦で見ろ

最後に比較対象のお話です。

基準タイムで見るとどうして”相対的(横)”評価になります。

したがってその馬の本質が見えにくい。

 

だからこそ、その馬の前後の歴史(縦)で見ることで

「前回よりタイムが大幅に速くなっている」とか

「前走より格段に動きがよくなった」など

絶対的な評価ができるようになります。

ぜひ「縦で見る」ことを意識してみて下さい。

まとめ

調教は馬券予想の参考になるのか?

これは競馬ファンにとって永遠のテーマです。

結論、僕はあくまで参考程度にしています。

 

というのも、やはり競馬はその馬の実力や

展開・枠順・馬場というものが重要だと思っているからです。

だからといって調教を完全無視するつもりもありませんが

調教が良くても来ない馬が存在するのも事実です。

 

浅からず深からず

調教との程よいバランスを保つことが

良い競馬予想のポイントかもしれませんね!

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