どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。
調教といえば競馬予想において重要なファクターですよね。
”調教派”と呼ばれる予想家も多く
たくさんの人を魅了する予想ファクターに違いはありません。
しかし慣れない人にとっては”どこに注目すればいいか”
よくわからないのも事実です。
そこで今回は調教の基本と評価方法について解説します。
調教とは
競馬の調教とは、いわば馬のトレーニングのことであり
レース(本番)へ向けた練習や試走だとイメージして下さい。
そのトレーニング場所がJRAには2か所あり
関東だと茨城県の美浦トレーニングセンター。
関西だと滋賀県の栗東トレーニングセンターです。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/unnamed-1-300x196.jpg)
また、一口に調教と言っても様々で
基本的に私たちが参考にするのは
レース週の水・木に行われる追い切りと呼ばれるものです。
馬のトレーニングにもいろいろあって、
基本的に全休と言われる月曜日以外は
何かしらのトレーニングをしています。
日々の鍛錬の積み重ねがレースでの走りに
繋がっていることをまずは理解しましょう。
調教の種類と馬場
次にトレーニングセンター(トレセン)内の馬場について。
◆美浦トレセン
南調教馬場
A・Bコース(ダート)、Cコース(ニューポリトラック)、Dコース(ウッドチップ)、坂路
北調教馬場
Aコース(障害・芝ダート)、B・Cコース(ダート)、ウッドチップコース(400mほどの小型コース)
◆栗東トレセン
Aコース(芝障害用)、Bコース(ダート)、Cコース(CW・Cウッドとも呼ばれる)、
Dコース(芝&ニューポリトラック)、Eコース(ダート)、坂路
このようにいくつかの馬場(種類)があり、
目的に応じて使い分けています。
坂路ひとつとってみても東西で違いがあり、
美浦坂路は高低差18m
栗東販路は高低差32m
というように大きな違いがあります。
この高低差が栗東組の強さの秘訣かもしれません。
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また東西どちらもプール施設が完備されており、
多種多様なトレーニングができるようになっています。
調教の強さ
次にどの程度の力で走ったかの判断、
つまり負荷のかかり具合をチェックします。
調教には大きくわけて
馬なり
強め
一杯
と3種類の強さがあって使い分けます。
仕上がっていて最終調整程度であれば馬なり
そこそこの気合を入れたければ強め
仕上がり途上や絞りたい場合は一杯
といったように仕上がり具合や状況に応じて
それぞれ使い分けていくのが一般的です。
もちろん”馬なり”が一番負荷が弱く
”一杯”が一番負荷が強いです。
とはいえ”馬なり”といっても騎手が仕掛けていないだけで
馬自身が走る気になっていれば好時計も出るし、
それなりの負荷もかかってきます。
反対に”一杯”に追われていても
仕上がっていなければ速い時計は出ませんし
そもそも能力の問題で時計が遅い場合もある。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/unnamed.jpg)
また人間と同じように「練習は嫌い」だが「本番に強い」
タイプの馬もいますので調教タイムが悪いからといって
すぐに消すという判断は危険でしょう。
基準タイム
とはいえ初心者の方にとっては”基準”が欲しいのも事実です。
そこで私の主観ですが、一例で基準値を掲載します。
たとえば栗東坂路だと
4F:53.4秒
3F:38.6秒
1F:12.5秒
これを上回ったタイムであればまずまずの評価。
特に4F52秒台、ラスト1F11秒台で駆けていれば
個人的には評価します。
美浦坂路に関しては栗東より勾配が緩く
馬にかかる負荷も軽いため、
平均して1秒近く速くなることもあります。
そのためラスト1Fが11秒台になることも珍しくなく
過大評価は禁物かもしれません。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/photo0000-4274.jpg)
自分なりの基準値を持つ
とはいえ所詮、基準値はあくまで基準です。
レースの走破タイムと一緒で天候次第で
調教する馬場のコンディションも変わりますし、
天候によってタイムが1~2秒変わってくることもあります。
そしてどこのサイトをみたところで結局
そこで書かれているのは著者の主観でしかない。
だからまずはあなたなりの基準値を作ってみること。
その参考として色んなサイトを回って基準タイムの
目安を探ってみるのはいいでしょう。
「全部のコースで考えるのは無理!」という人も
まずは東西の坂路コースから始めてみるといいと思います。
横ではなく縦で見ろ
最後に比較対象のお話です。
基準タイムで見るとどうして”相対的(横)”評価になります。
したがってその馬の本質が見えにくい。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/photo0000-4270.jpg)
だからこそ、その馬の前後の歴史(縦)で見ることで
「前回よりタイムが大幅に速くなっている」とか
「前走より格段に動きがよくなった」など
絶対的な評価ができるようになります。
ぜひ「縦で見る」ことを意識してみて下さい。
まとめ
調教は馬券予想の参考になるのか?
これは競馬ファンにとって永遠のテーマです。
結論、僕はあくまで参考程度にしています。
というのも、やはり競馬はその馬の実力や
展開・枠順・馬場というものが重要だと思っているからです。
だからといって調教を完全無視するつもりもありませんが
調教が良くても来ない馬が存在するのも事実です。
浅からず深からず
調教との程よいバランスを保つことが
良い競馬予想のポイントかもしれませんね!
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