競馬予想ファクター解説④-②馬場傾向の分析とトラックバイアス

どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。

前回は馬場の基本知識と考え方について話しましたが

今回はその応用編となります。

実際にレースを見て馬場のどこを通れば有利か?

枠順や脚質を踏まえて重視すべき馬はどれか?

これらの答えを自分で見つけていくために

レース傾向の把握法を話していきます。

馬場状態を読む意味

まず初めに質問ですが、

馬場状態は何のために読む必要があるのでしょう?

答えはもちろん、

現在の馬場で来やすい脚質や血統を把握し

馬券予想に活かすためですね。

 

たとえば土日で差しが決まる馬場だったとしても

翌週になった途端に差しが決まらなくなって

逃げ・先行有利になるということもあります。

これは今年の東京芝で、天皇賞春の週と翌週の

NHKマイルCの時の差で感じたことです。

ともにAコースを使用してコース替わりが発生した訳でもないのに

あれだけ激変した傾向が発生することもある。

だからこそ先週日曜の馬場傾向を鵜呑みにすることなく

きちんと土曜の馬場状態を見て傾向を把握したうえで

日曜のレースに参加することが大切になりますね。

 

馬場状態をきちんと把握することができれば

”この馬場で追い込みタイプはきついな”とか

”今の馬場でこの馬が逃げ粘るのは不可能”

といった予想もできるようになるわけです。

たったこれだけで不要な馬を買うリスクや

明かに消せる危ない人気上位馬を買う無駄が

省けるようになるのはとても大きいメリットです。

トラックバイアスとは?

次にトラックバイアスについて説明しておきます。

これは簡単にいえば極端な馬場傾向の偏りのことで、

”前に行った馬しか馬券にならない”とか

”直線で外を通らないと勝負にならない”

といった極端な馬場差が発生した時に

よく聞かれる専門用語のひとつです。

たとえば2017年までの正月開催の京都芝では

まず前に行かないと勝負にならないような

「前・内有利」の競馬が続いていました。

だからこそ徹底した内枠狙いや外枠からでも強引に

先行してくれそうな馬を狙うことで

穴馬券が獲れた時期もありました。

 

その他にもローカル開催の最終週芝など

内側に痛みが発生して外差しが決まる場合は

トラックバイアスが発生しやすいです。

注意深く観察して馬場傾向の変化にいちはやく

気づくようになりたいものですね。

傾向の分析方法

ここからは実際に傾向の分析方法を話していきます。

どれも特殊スキルや有料サイトに登録する必要はありません。

JRAのホームページにてレース動画を見るだけで

判断がつく方法です。では早速項目ごとにいきましょう。

脚質

まずレース結果を見る時に最初に注意すべきは

上位入線馬の脚質です。

具体的には1~3着馬の道中通過順を見ます。

たとえば上位入線馬の3~4コーナー通過順が

1着馬:1-1

2着馬:3-3

3着馬:2-2

これならば「かなり前有利の馬場だな」と

推測できるわけです。

こちろん馬場だけでなくラップも見る必要はあります。

なぜなら多少馬場状態が悪い場合であっても

道中のペースが極端に緩ければ前が残りやすいからです。

とはいえ馬場状態の把握という意味において

まずは余計なことを考えず通過順で判断すること。

初心者の方には特におススメの方法です。

馬番

次に上位入線馬の馬番(枠番)をみていきましょう。

例えば18頭立てのレースで

1着馬:1枠①番

2着馬:3枠⑥番

3着馬:2枠④番

で決着した場合は「内が有利だな」という仮説

を立てられるわけです。

先の通過順判断と同様に1レース見ただけでは断言できませんが

こうした傾向が2レース以上続けば

「今の馬場は”前・内有利”だな」

と判断してもいいかもしれません。

通ったコース

次にコースの判定です。

たとえば上位入線馬の枠番が外枠に偏っていても

実際に通ったコースが内ばかりだったのなら

”外枠有利”という判定はできない訳です。

 

反対に上位入線馬が内枠の馬ばかりだったとしても

道中や直線で通ったコースが大外だったとすれば

”内枠有利”という仮説は立てられないです。

このあたりは数字だけでなく映像をみて

しっかりと判断する必要がありますね。

血統

続いて血統も重要な傾向判断の要素になります。

ディープインパクトのようなトップ種牡馬であれば

毎週どこかで勝っているので目立ちにくいですが、

”今週はやたらスクリーンヒーローがくる”とか

”シンボリクリスエスが勝ちまくっている”

という事実に気づけば、

普段は買えない馬も穴馬として買う事ができます。

 

そして、

血統に詳しい方であれば上記事象が発生していたら

”今週はロベルト系向きの馬場なんだな”

という傾向も把握できるようになる訳です。

このあたりは血統とも結びついて

より楽しい傾向分析に繋がりますね。

勝ち時計

最後に勝ち時計(決着時計)も重要です。

たとえば同じ良発表の場合でも実際は

多少タフさが残る良馬場の場合や

完全に乾いて高速決着が出る良馬場など

けっこう大きな差があるケースも存在します。

 

だからこそ当日の決着時計もしっかりと見て

「高速決着なら米国型スピード血統のこの馬」とか

「まだ緩くてタフな馬場だから欧州型のこの馬」など

場合によって狙い馬を変えていく作戦も有効です。

まとめ

以上、今回は上位入線馬の特徴から分析する

馬場傾向の掴み方について説明しました。

特に、

「1番人気でしっかり来た馬の特徴」

「1番人気を裏切った馬の特徴」

「人気薄で激走した馬の特徴」

これらを理解できれば自ずと買うべき馬がわかります。

ぜひ日曜日のレースに行く前に前日土曜日の

レースをしっかりと見直して傾向を把握してから

”勝負”に臨んでみてくださいね(^_-)-☆

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