競馬予想ファクター解説③枠順がレースに与える影響と考え方

どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。

競馬予想において「枠順」は非常に重要ですよね。

各馬の能力差が少なくなっている現代競馬では、

ひと昔前よりも枠順がレースに与える影響

かなり大きくなっている印象です。

そこで今回は枠順の考え方とポイントについて

レース予想への活かし方とともに解説していきます。

普通に考えたら・・・

ちょっと想像してみてください。

あなたが買った差し馬が3~4コーナー中間から

上昇を始めていい感じでポジションをあげてきた。

ところが4コーナーで勢い余って一頭だけ大外ぶん回し。

直線なかばで末脚も鈍くなって差し届かず・・・

なんてことになったら「もっと内を通れよ!」と思いますよね。

 

今のは4コーナーで大外という極端な例えでしたが、

誰もが「距離ロスを考えれば外を通ったら不利」というのは

認識しているはずで頭ではわかっていると思います。

 

僕はこれを日常生活でも感じることがあって、

たとえば駅で乗換をするときに強く体感します。

駅で階段を登るとだいたい左か右に曲がると思うのですが

たった一人分でも自分の方が外にいると明らかに

曲がり終わった瞬間は内側の人の方がたいてい前にいます。

ここから僕は、

「たった一人分でもこれだけ差が出るのなら

馬3頭分だったらかなりの距離ロスだなぁ」

なんてすぐ競馬に例えて考えてしまいます(笑)

 

しかし、実際この考えはあながち間違っておらず

「コーナーで馬一頭分外を回したら0.1秒は違う」

とか

「1週まるまる馬一頭分外を回したら3馬身は差が出る」

と言っている人もいるくらいです。

この理論が正しいかどうかの議論は置いておいて

僕自身もこの考えにかなり近い部分があります。

細かいことを考えないのなら、

距離ロスの少ない内側の方が明らかに有利

基本にこの考えがあってから

特別なパターンを理解してほしいと思います。

内枠有利の傾向が強いコース

それではここから具体的に有利不利の差が大きい

コースや距離をいくつか紹介していきます。

①東京芝1400m

枠番別の複勝率でいうと

1~3枠だけ20%を超えていて他は10%台後半といった具合。

東京競馬場というと大きくてフェアなコースと思われますが

意外にも距離によって枠順の有利不利があります。

 

東京芝1400mは最初のコーナーまでの距離が短いこともあり

他競馬場の1400mほど前半のペースが速くなりません。

そのため必然的に「内・前」有利のレースが発生しやすい。

前走ハイペースの中で逃げて大バテするも、

今回内枠に入ってラク逃げが出来そうな場合。

この場合は格好の狙い目になります。

②東京芝2000m

スタートして少し走ったら左に曲がっているため

内が有利というか外が不利と言えるコースです。

東京競馬場が改修される前は差が今より顕著で

メジロマックイーンの降着事件など数々の

審議を生み出してきたコースですね。

 

正確に言えば、スタート後少し右に曲がった後

左にコーナーしていくという表現がされていたくらいですから

外枠の馬は余計に距離ロスが大きかったものと思われます。

 

改修されて少しはよくなったと思いますが。

今でも1~2枠の勝率が10%を超えていて、

内枠有利に変わりはありません。

外枠有利の傾向が強いコース

一方で外枠の方が有利なコースもあります。

たとえば、スタート地点が芝になっているダート戦。

中山ダート1200mや東京ダート1600m、

阪神や京都のダート1400m戦がそうですね。

これらのコースは外枠の方が芝を走れる距離が長いため

スピードに乗せやすく有利と言われています。

実際はそれに加えて、揉まれにくいという理由も大きい

と僕は思っているのですが、

 

数値としては7~8枠の成績がよいので無視出来ない。

外枠の方が有利と言えるコースです。

単純に内枠だけが有利なわけではない。

競馬って難しいですね。。。

馬番による有利不利

あとは偶数馬番②④⑥・・・

奇数馬番①③⑤・・・

の違いも重要です。

 

競馬は基本的に奇数馬番からゲートに入っていき、

それから偶数馬番の馬が入っていきます。

そのため、どうしても奇数馬番の馬は

ゲート内で待たされる時間が長くなりがちです。

 

そうなるとイラついてしまったり集中力が途切れたりして

出遅れる確率が高くなってしまいます。

「内枠の偶数馬番が理想」

と言われるゆえんはココにありますね。

ペースによる影響

最後にペースによる枠順の影響です。

下の図を見てください。

スローペースの場合は一般的に「前・内有利」と言われますが、

イメージのように馬群が密集して横長になりがちです。

そのため、コーナーでは外にいる馬は余計に

距離ロスが発生しやすくなる。

 

反対にハイペースの場合は、枠順があまり関係ない。

下図のように

馬群が縦長になりやすいので、

コーナーでも横に広がることが少ない。

したがって、スローペースのときほど

内外の差を気にしなくてよいということです。

まとめ

基本は内枠の方が有利だが、

コースによっては外枠が有利な場所もある。

問題は単純に有利不利を覚えるのではなく、

なぜ差が発生するのか?

という根本的な理由を理解することです。

そうすれば、競馬の予想力や知識の幅が一気に広がります。

ぜひ、枠順による影響を考えてみてくださいね(^_-)-☆

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