どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。
競馬予想において距離適性は気になる所ですよね。
「たった200mでこんなに変わるのか!」と
うなるように成績が違う馬もいたりして
本当に競馬は難しいものです。
特に買うか買わないか迷っている馬の場合、
最後の最後で取捨選択するのは距離適性!
という方も多いと思います。
そこで今回は距離適性の基本と考え方
について解説していきたいと思います。
レース距離の分類
まず最初に距離別の名称と分類です。
基本的には以下のように分かれています。
距離 | 名称 |
1000 | 短距離 |
1200 | |
1400 | |
1600 | マイル |
1800 | 中距離 |
2000 | |
2200 | |
2400 | クラシックディスタンス |
2500~ | 長距離 |
一般的には上図のように5分類されることが多く
”短距離馬”や”長距離馬”と言い方をしますね。
基本的に短距離になればなるほど
前半ペースの方が速い”前傾ラップ”になり
長距離になればなるほど
後半ペースの方が速い”後傾ラップ”になりがちです。
この事実から短距離ではスタートからダッシュをきかせて
馬群の前目に位置する能力、
すなわち米国的な適性が求められます。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/keith-luke-aR3u_uvg0BQ-unsplash-300x193.jpg)
反対に中・長距離戦では前半じっと我慢をきかせて
最後の600~800mで一気にスパートをし、
直線でトップスピードに乗せる能力や競馬。
すなわち日本的または欧州的な適性が重要です。
距離適性の考え方
たとえば競馬新聞で以下のような欄を見たことがありませんか?
1200m 「1・2・1・5」
これはその馬が過去1200m戦では
1着が1回
2着が2回
3着が1回
4着以下が5回
ということを示しています。
競馬新聞の種類にもよりますが、
数字が横に4つ並んでいる場合は、
左から「1着回数・2着回数・3着回数・4着以下の回数」
と理解してよいです。
縦に4つ並んでいる場合は同様に上から同じ順番だと理解してください。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/04/photo0000-4242-300x199.jpg)
細かく見てみよう
では次に以下のような成績の馬がいたらどうでしょう?
1200m「2・1・1・12」
1400m「0・2・2・1」
1600m「0・0・0・3」
勝ち鞍を挙げているのは1200mのみで
1400mや1600mでは勝利がない。
という点で今回が1400mや1600m戦だったら
軽視しがちな馬だと思います。
確かに勝率だけで見れば1400~1600mでは0%。
しかし3着内率という観点でみれば、
1400mだと80%(5走中4走が3着以内のため)もあります。
この点から、もし今回のレースが1400m戦ならば
十分に馬券圏内に来る可能性は秘めていると言えます。
もちろん単勝を買うのであれば過去の勝率が大事。
しかし馬連や3連系の馬券であれば2~3着に来てくれればOKです。
自分が買う馬券種によって過去の距離実績のどこに注目するか
ここを意識するだけでも馬券の成績は変わってきます!
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/ookawaGFVL9624_TP_V4-300x200.jpg)
根幹距離と非根幹距離
続いてよく血統予想とともに耳にするのが
根幹距離・非根幹距離という言葉です。
根幹距離とは簡単にいうと
400で綺麗に割り切れる距離のことを言います。
従って、1200・1600・2000・2400mが該当します。
この距離を見て何か気づいたことはありませんか?
そう、どれもGⅠが行われる王道距離ですね。
競馬は基本的にこれら根幹距離を重視して作られており
大きなレースは根幹距離が多いのです。
一方で非根幹距離はその反対で、
400で綺麗に割り切れない距離。
1400・1800・2200・2600などなどです。
これらの距離ではGⅡ・GⅢこそあるものの、
GⅠレースは宝塚記念しか行われていないですよね?
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/04/PAK23_soudapon20140503_TP_V-300x200.jpg)
もちろん大きなレースが行われる・行われない
というだけで距離の種類を分けている訳ではありません。
これだけ話題になるのは、
根幹距離で求められる能力と非根幹距離で求められる
能力は異なっていて得意不得意が分かれやすいからなんです。
たとえばマンハッタンカフェ産駒は非根幹距離に強いとか
ディープインパクト産駒を始めとしたクラシック血統は
非根幹距離があまり得意ではないといった具合です。
もちろん馬により例外はありますが、
全体的傾向としてそういうデータが表れています。
競馬をやればやるほどこのような傾向は気になりますし、
実際に2200m唯一のGⅠである宝塚記念にて
最初で最後のGⅠ勝ちを収める馬が多いことから推測しても、
非根幹距離の特殊性が浮き彫りになっていると思います。
このあたりの感覚については慣れてこないと
しっくりこない部分もあると思いますが、
まずは似て非なるものだと理解しておいて
もらえたら良いかと思います。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/22175181_624-300x200.jpg)
延長ローテと短縮ローテ
最後に距離延長と距離短縮についてです。
競馬に出る馬は基本的に次の3つのローテーションがあります。
①距離延長
前走のレースより今回のレースの方が距離が長い場合。
これらは一般的に”延長ローテ”と呼ばれます。
”競走馬は走る距離を知らない”
とはよく血統評論家の亀谷敬正さんが言いますが、
まさにその通りで馬は距離を理解して走る訳ではありません。
そのため前走より距離が長い場合は
「あれ、まだゴールじゃないの?長いなぁ」
と感じて最後に苦しくなってくる馬も多いと考えられます。
この理由もあってか一般的に延長ローテは不得手な馬が多く
特に短距離戦の逃げ・先行馬にとっては
より厳しいものだと理解していいです。
ただし一方、短距離戦であっても差し追い込み脚質で
追走に苦労して後方からの競馬が続いている馬にとっては
距離延長により追走がラクになって脚を温存でき、
ガラリ一変の好走を見せることがあります。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/s-0128kb2016_1_22-300x200.jpg)
②距離短縮
前走のレースより今回のレースの方が距離が短い場合。
これらは一般的に”短縮ローテ”と呼ばれます。
延長ローテとは逆に走る距離が短くなる訳ですので、
逃げ・先行馬にとってはラクに感じることが多いです。
ただし、
距離が短くなるということは同時にペースが速くなるということ。
スピードが足りない馬の場合は追走に脚を使ってしまい、
逆にスタミナ切れしてしまう可能性もあります。
その辺りは難しい場合もあるのですが、
ダート1800→1400の短縮ローテなどは
穴党の間でも有名になりつつあって、
ときたま美味しい馬券にありつけることもあります。
③同距離ローテ
3つ目は前走と今回の距離が変わらない場合です。
特にメリットデメリットがある訳ではなくてフラットな感じ。
ただし、前走で初めての距離に上手く対応できなかった馬が
二走目の慣れでパフォーマンス向上というパターンもありますので
どちらかと言えばプラスに捉えていいかもしれません。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/photo0000-3009.jpg)
まとめ
本日は距離適性の基本と考え方。
非根幹距離や短縮ローテ・延長ローテについて書いてきました。
考えだすと奥が深く予想にもつい力が入る距離適性。
今紹介してきたように様々な切り口があって
僕自身もとても興味を持っている分野です。
またどこかの機会で詳しく話していきたいと思いますね!
ではまた(^_-)-☆
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