競馬予想ファクター解説⑥距離適性の基本と非根幹距離の考え方

どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。

競馬予想において距離適性は気になる所ですよね。

たった200mでこんなに変わるのか!」と

うなるように成績が違う馬もいたりして

本当に競馬は難しいものです。

特に買うか買わないか迷っている馬の場合、

最後の最後で取捨選択するのは距離適性!

という方も多いと思います。

そこで今回は距離適性の基本と考え方

について解説していきたいと思います。

レース距離の分類

まず最初に距離別の名称と分類です。

基本的には以下のように分かれています。

距離 名称
1000 短距離
1200
1400
1600 マイル
1800 中距離
2000
2200
2400 クラシックディスタンス
2500~ 長距離

一般的には上図のように5分類されることが多く

”短距離馬”や”長距離馬”と言い方をしますね。

 

基本的に短距離になればなるほど

前半ペースの方が速い”前傾ラップ”になり

長距離になればなるほど

後半ペースの方が速い”後傾ラップ”になりがちです。

 

この事実から短距離ではスタートからダッシュをきかせて

馬群の前目に位置する能力、

すなわち米国的な適性が求められます。

反対に中・長距離戦では前半じっと我慢をきかせて

最後の600~800mで一気にスパートをし、

直線でトップスピードに乗せる能力や競馬。

すなわち日本的または欧州的な適性が重要です。

距離適性の考え方

たとえば競馬新聞で以下のような欄を見たことがありませんか?

1200m 「1・2・1・5」

これはその馬が過去1200m戦では

1着が1回

2着が2回

3着が1回

4着以下が5回

ということを示しています。

 

競馬新聞の種類にもよりますが、

数字が横に4つ並んでいる場合は、

左から「1着回数・2着回数・3着回数・4着以下の回数」

と理解してよいです。

縦に4つ並んでいる場合は同様に上から同じ順番だと理解してください。

細かく見てみよう

では次に以下のような成績の馬がいたらどうでしょう?

1200m「2・1・1・12」

1400m「0・2・2・1」

1600m「0・0・0・3」

勝ち鞍を挙げているのは1200mのみで

1400mや1600mでは勝利がない。

という点で今回が1400mや1600m戦だったら

軽視しがちな馬だと思います。

 

確かに勝率だけで見れば1400~1600mでは0%。

しかし3着内率という観点でみれば、

1400mだと80%(5走中4走が3着以内のため)もあります。

この点から、もし今回のレースが1400m戦ならば

十分に馬券圏内に来る可能性は秘めていると言えます。

 

もちろん単勝を買うのであれば過去の勝率が大事。

しかし馬連や3連系の馬券であれば2~3着に来てくれればOKです。

自分が買う馬券種によって過去の距離実績のどこに注目するか

ここを意識するだけでも馬券の成績は変わってきます!

根幹距離と非根幹距離

続いてよく血統予想とともに耳にするのが

根幹距離・非根幹距離という言葉です。

根幹距離とは簡単にいうと

400で綺麗に割り切れる距離のことを言います。

従って、1200・1600・2000・2400mが該当します。

この距離を見て何か気づいたことはありませんか?

 

そう、どれもGⅠが行われる王道距離ですね。

競馬は基本的にこれら根幹距離を重視して作られており

大きなレースは根幹距離が多いのです。

 

一方で非根幹距離はその反対で、

400で綺麗に割り切れない距離

1400・1800・2200・2600などなどです。

これらの距離ではGⅡ・GⅢこそあるものの、

GⅠレースは宝塚記念しか行われていないですよね?

もちろん大きなレースが行われる・行われない

というだけで距離の種類を分けている訳ではありません。

 

これだけ話題になるのは、

根幹距離で求められる能力と非根幹距離で求められる

能力は異なっていて得意不得意が分かれやすいからなんです。

たとえばマンハッタンカフェ産駒は非根幹距離に強いとか

ディープインパクト産駒を始めとしたクラシック血統は

非根幹距離があまり得意ではないといった具合です。

もちろん馬により例外はありますが、

全体的傾向としてそういうデータが表れています。

 

競馬をやればやるほどこのような傾向は気になりますし、

実際に2200m唯一のGⅠである宝塚記念にて

最初で最後のGⅠ勝ちを収める馬が多いことから推測しても、

非根幹距離の特殊性が浮き彫りになっていると思います。

 

このあたりの感覚については慣れてこないと

しっくりこない部分もあると思いますが、

まずは似て非なるものだと理解しておいて

もらえたら良いかと思います。

延長ローテと短縮ローテ

最後に距離延長と距離短縮についてです。

競馬に出る馬は基本的に次の3つのローテーションがあります。

①距離延長

前走のレースより今回のレースの方が距離が長い場合。

これらは一般的に”延長ローテ”と呼ばれます。

”競走馬は走る距離を知らない”

とはよく血統評論家の亀谷敬正さんが言いますが、

まさにその通りで馬は距離を理解して走る訳ではありません。

 

そのため前走より距離が長い場合は

「あれ、まだゴールじゃないの?長いなぁ」

と感じて最後に苦しくなってくる馬も多いと考えられます。

この理由もあってか一般的に延長ローテは不得手な馬が多く

特に短距離戦の逃げ・先行馬にとっては

より厳しいものだと理解していいです。

 

ただし一方、短距離戦であっても差し追い込み脚質で

追走に苦労して後方からの競馬が続いている馬にとっては

距離延長により追走がラクになって脚を温存でき、

ガラリ一変の好走を見せることがあります。

②距離短縮

前走のレースより今回のレースの方が距離が短い場合。

これらは一般的に”短縮ローテ”と呼ばれます。

延長ローテとは逆に走る距離が短くなる訳ですので、

逃げ・先行馬にとってはラクに感じることが多いです。

 

ただし、

距離が短くなるということは同時にペースが速くなるということ。

スピードが足りない馬の場合は追走に脚を使ってしまい、

逆にスタミナ切れしてしまう可能性もあります。

その辺りは難しい場合もあるのですが、

ダート1800→1400の短縮ローテなどは

穴党の間でも有名になりつつあって、

ときたま美味しい馬券にありつけることもあります。

③同距離ローテ

3つ目は前走と今回の距離が変わらない場合です。

特にメリットデメリットがある訳ではなくてフラットな感じ。

ただし、前走で初めての距離に上手く対応できなかった馬が

二走目の慣れでパフォーマンス向上というパターンもありますので

どちらかと言えばプラスに捉えていいかもしれません。

まとめ

本日は距離適性の基本と考え方。

非根幹距離や短縮ローテ・延長ローテについて書いてきました。

考えだすと奥が深く予想にもつい力が入る距離適性。

今紹介してきたように様々な切り口があって

僕自身もとても興味を持っている分野です。

またどこかの機会で詳しく話していきたいと思いますね!

ではまた(^_-)-☆

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