競馬予想ファクター解説⑦コース適性と実績の考え方

どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。

距離適性について詳しく説明した前回に続いて、

今回は距離と密接に結びつくコース実績の考え方

について解説していきます。

距離適性同様にコース(競馬場)も馬によっては

得手不得手がキッパリ分かれる要素です。

競馬予想における注意点をおさらいしていきましょう。

コース適性とは

競馬予想におけるコース適性とは簡単にいえば

競馬場毎の成績(好走実績)です。

 

たとえば、

東京【2・3・2・8】

中山【0・1・2・5】

という馬がいたとすれば、

東京→1着2回、2着3着、3着2回、4着以下8回

中山→1着0回、2着1回、3着2回、4着以下5回

という成績だと理解することができます。

 

上記のような馬であれば比較的東京の方が得意で、

中山では一枚割り引いてもいいかな?

なんて予想ができるわけです。

中山と東京は同じ関東と言っても全然違いますし

阪神と京都も同じ関西で右回りと言っても異なります。

競馬予想においてはこのような各馬の個性や得手不得手

考慮に入れながら予想しなければならないのですが、

なぜこうした差が生まれてくるのでしょうか?

なぜ適性差が出るのか

極論を言ってしまえば

馬も人と同じ生き物だから好き嫌いや得手不得手がある

ということになります。

その好き嫌いや得手不得手の源泉となっているのが

回り(右回り・左回り)

カーブの角度

直線の長さ

坂の有無

などのコース特徴になります。

たとえば東京競馬場のように”大箱”と呼ばれ

幅員も広くカーブも比較的緩やかなコースがある一方、

小倉競馬場のようにカーブがきついコースもあります。

(※厳密に言うとスパイラルカーブと言って3コーナーは緩く

4コーナーから直線にかけてのカーブがきつい形状)

 

また直線距離が約260mという函館競馬場がある一方、

650m(外回り)を超える新潟競馬場が存在するように

直線距離の長さも競馬場によってマチマチです。

 

加えて、最後の直線に2mの急坂が控える中山競馬場と

対照的に最後の直線が平坦である札幌競馬場のように

坂の有無ひとつを取ってもコースの特徴は異なります。

これだけバラエティに富むコースを走る競走馬であれば

好きなコース・嫌いなコースがあっても不思議ではない!

と推測できますよね。

 

人間だって車を運転するときに左折が得意な人もいれば

右折が得意な人もいる(右折できない人もたまにいる?)。

またスポーツをやっている人であれば、

”この競技場だといい記録を出しやすい”けど、

”あっちの競技場だと能力を発揮しにくい”

といった経験も少なからずあるのではないでしょうか?

 

このように馬も人間と同じ生き物である

という視点に立って考えることができれば、

各馬のコース適性を重視する予想方法にも

共感して頂けるかと思います。

競馬場による差を考える

では、続いて競馬場ごとの細かい点も見ていきます。

例えば京都競馬場と阪神競馬場は同じ関西ということもあり

直線の坂の有無を抜きにすれば、

ほぼ同じだと理解されている方もいるかもしれません。

 

 

しかし実際には馬場の作りやタイプ、

道中のアップダウンも全く違います。

まず馬場の作りで言えば京都の方が全体的に軽い馬場

いわゆる高速決着が出やすい傾向にあります。

一方で阪神競馬場はいわゆる重たい馬場

京都に比べれば時計はかかり気味になります。

これは暗渠管と呼ばれる排水管の有無に起因するのですが

その影響もあって馬場の軽さがそもそも違います。

 

また直線平坦の京都でも向正面から3~4コーナーにかけて

4.3mのアップダウンが実はあります。

それに対して阪神競馬場は最後の直線こそ

約2m弱の坂越えがありますが、

コース全体の高低差は2.4mに留まっています。

 

こうしたちょっとした差や坂のある場所によっても

競走馬は嫌気を出したり走る気が失せたりと

レースでの走りに大きな影響を与えます。

コーナーの回数でも違う

またコーナーを回る回数も大きなポイントです。

例えば1800mという距離1つをとってみても、

福島や小倉競馬場であればコーナーを回るのは4回、

対して阪神や京都競馬場であればだったの2回です。

馬によっては、

コーナーを曲がるのがどうしても苦手という馬もいますし

カーブの角度がきついと嫌気を出す

といったクセを持つ馬も中にはいます。

 

こうした馬であれば同じ距離でもなるべくコーナーが少ない

競馬場を選ぶという選択肢も重要でしょうし、

そもそも使う距離を考えていかなければなりません。

 

このように単に左回り右回りという違いだけでなく

コーナー回数やカーブの角度なども考慮すると

より深い予想に繋がっていきます。

見た目にダマされない深い分析

たとえば以下の成績を持つ馬がいました。

東京【2・2・3・5】

中山【0・0・1・4】

パッと見は東京が得意で中山は苦手

中山に出てきた場合は取捨に迷えば

”消し”という判断をしてしまいそうですよね?

 

しかし中山での「4着以下4回」が全て4着や5着

または1着から0.5秒差以内の敗戦だったらどうでしょう?

それぐらいの負けなら展開や枠順によって変わりますし

メンバーレベルによっては十分勝つチャンスもあるでしょう。

 

このように4着以下の中身を精査していくことで

思わぬ穴馬の発見につながる可能性もあります。

まとめ

以上今回は距離適性について話してきました。

表面的な数字だけに惑わされず奥にある事実を見ること。

ここを徹底できればその馬の真実が見えてきます。

たかが距離適性、されど距離適性。

ぜひ”深い分析”をしてみてくださいね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です