どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。
突然ですがあなたは、
”血統”に対してどういうイメージを持っていますか?
「血のことはよくわからない」
「競馬は血ではなく馬が走るんだ」など
それぞれ意見があると思います。
とはいえ実際にデータとして血統傾向を見ると
同一レースの場合は過去10年で似たような血統の馬
すなわち同一種牡馬の産駒がたびたび好走している
という事実があります。
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たとえば東京芝マイル(特にG1レース)
においてクロフネやフレンチデピュティといった
ヴァイスリージェント系が好走しやすいのも
立派な血統傾向です。
そんな多くの人を魅了する血統について、
今日は実際の予想で使える考え方
についてお話していきたいと思います。
専門用語などの解説は僕の動画や他の機会にするとして
今回は初心者でも来週の競馬予想から使えるような
具体的で実践的な内容を話します。
Contents
血統についての考え方
まず血統についてはあくまで
予想ファクターの1要素であり、
それだけで全てを決めるべきではないということ。
これが僕の血統に対する見解になります。
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たとえばサウスヴィグラスが
ダート1200mと相性が良いからといって
毎度毎度来るわけではない。
人気薄で来なかった場合は割り切れる人でも
人気で買って来なかった場合などは、
「なんだやっぱり血統なんて関係ないや」
と思ってしまいがちです。
しかし血統傾向はあくまで長期的な視点で見た時のもの。
数か月・数年という期間で見れば
他種牡馬より該当コースで好成績を収めていたり
高い回収率を出しているからこそ、
そういった情報が出てくるわけです。
だからこそ目の前の一戦だけで判断したり
血統をつまらなく思うのはもったいないです。
また同時に”例外”というのも必ず出てきます。
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例えばキタサンブラック。
あの馬は母の父が短距離に強いサクラバクシンオー。
それゆえ菊花賞前は「距離的に勝てるはずがない」
と一部の血統論者に言われていました。
しかしふたを開けてみればあの勝ちっぷり。
その後の長距離戦での活躍を見ても、
血統傾向がまるで当てはまりません。
ああいう馬も時たま出てくるのが競馬。
あくまで血統は傾向を知るためのツール
と捉えておくのが良いでしょう。
専門用語は置いておこう
初心者が一番躓きやすい点がココです。
インブリード・ニックス・4大始祖・・・
最初にこんな言葉だけを並べられたら
覚える気にもならず何だか面倒に思いますよね。
そして僕の経験上、インブリードの意味や
4大始祖の名前が言えなくても血統予想には
ほとんど困りません。
もちろん知っておいた方がいいのは事実ですが、
初期の段階でこだわる必要はないということです。
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日米欧で考える
さてここからは具体的な話です。
僕が血統を勉強したのは血統予想家として有名な
亀谷敬正さんの「血統の教科書」という本が中心です。
この本に書かれた内容や言葉を基に説明していきますので
興味のある方はぜひ原本も読んでみてください。
まず種牡馬の特性や傾向を考える時に有効なのが
「日本型」「米国型」「欧州型」の3つに分けることです。
日本型・・ディープインパクト、ハーツクライなど
道中は中団や後方でじっとしておいて
直線でトップスピードに持っていく競馬。
高い瞬発力をいかすために
できるだけ最後の直線まで脚を温存する競馬があいます
それゆえ最初から急かして先行させたり
無理に逃げさせる競馬があまり得意ではありません。
基本的には芝の中長距離が得意です。
米国型・・サウスヴィグラス、エンパイアメーカーなど
スタートからトップスピードに持っていき
速い脚をゴールまで持続させる競馬が得意。
アメリカの競馬がまさに上記のようなレースが多く
その特性を引き継いだ産駒たちが多いです。
芝・ダートを問わず短距離戦は得意で、
特に2~3歳前半の新馬戦や短距離戦では
仕上がりの早さやスピードを武器に、
日本型や欧州型を圧倒するケースも多いです。
欧州型・・ハービンジャー、フランケルなど
力のいる馬場やハイペースでみんながバテた所を
外からしぶとく差してくるような競馬が得意です。
馬力型・持久型と呼ばれたりすることが多いですが、
これは起伏に富んで地盤も緩くタフな馬場で行われる
欧州の競馬に根付くものです。
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日本の芝は通常軽めの速い時計が出る馬場ですが
雨が降って地盤が緩みタフな馬場になってくると
欧州型種牡馬の子供が走りやすくなります。
基本的には芝の長距離戦が得意です。
血統傾向の分析法
以上の基本を押さえたうえで、
今の馬場で来やすい血統を分析することは重要です。
たとえば土曜の競馬で上位に来た馬の種牡馬を見ることで
「今の馬場にマッチしているのは〇〇の子供たち」
といった仮説を立てられるわけです。
その情報を基に日曜日の馬券戦略に繋げてみる。
こうした、「分析→実行」ができれば血統予想も
より有意義なものになります。
その結果、過去の成績だけでは買いにくい馬も
相手の一頭として買ってみたところ大穴を演出してくれた!
なんて美味しいレースも発生するかもしれません。
土曜日のレースを一通り分析する方法としては
①1着馬の血統(種牡馬)を見る
②2~3着も含めて馬券圏内に複数頭来ている種牡馬を把握する
③人気を裏切った馬たちに共通する血統はないかチェックする
以上の3点を確認するのがシンプルかつ有効な手法です。
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まとめ
以上今回は血統から大きく3種類の型に分ける方法と
土曜日の傾向を掴んで日曜の予想に活かす方法を話しました。
今日の内容を踏まえて
「今日の芝は重そうだから欧州型を狙おう」
「前に行くスピードが重要だから米国型を狙おう」
といった具合からシンプルに考えるといいと思います。
まずは、ある程度産駒の多い有名な種牡馬が
3つのうちどのタイプか理解する所から始まると思いますが、
ぜひ楽しみながらやってほしいと思います。
もし上記の作業が面倒な場合は、
単純に過去のレースでよく来ている種牡馬の産駒を買う
だけでも効果はあります。
今年の天皇賞春で僕はスティッフェリオを買って的中したのですが、
「過去10年の天皇賞春でステイゴールド産駒が複数頭好走していた」
という事実に基づいてシンプルに買ってみただけです。
最初のうちはこんな単純な話でも十分かと思います。
あなたもぜひ楽しい血統の世界を味わってみてください(^_-)-☆
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