どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。
前回は馬場の基本知識と考え方について話しましたが
今回はその応用編となります。
実際にレースを見て馬場のどこを通れば有利か?
枠順や脚質を踏まえて重視すべき馬はどれか?
これらの答えを自分で見つけていくために
レース傾向の把握法を話していきます。
馬場状態を読む意味
まず初めに質問ですが、
馬場状態は何のために読む必要があるのでしょう?
答えはもちろん、
現在の馬場で来やすい脚質や血統を把握し
馬券予想に活かすためですね。
たとえば土日で差しが決まる馬場だったとしても
翌週になった途端に差しが決まらなくなって
逃げ・先行有利になるということもあります。
これは今年の東京芝で、天皇賞春の週と翌週の
NHKマイルCの時の差で感じたことです。
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ともにAコースを使用してコース替わりが発生した訳でもないのに
あれだけ激変した傾向が発生することもある。
だからこそ先週日曜の馬場傾向を鵜呑みにすることなく
きちんと土曜の馬場状態を見て傾向を把握したうえで
日曜のレースに参加することが大切になりますね。
馬場状態をきちんと把握することができれば
”この馬場で追い込みタイプはきついな”とか
”今の馬場でこの馬が逃げ粘るのは不可能”
といった予想もできるようになるわけです。
たったこれだけで不要な馬を買うリスクや
明かに消せる危ない人気上位馬を買う無駄が
省けるようになるのはとても大きいメリットです。
トラックバイアスとは?
次にトラックバイアスについて説明しておきます。
これは簡単にいえば極端な馬場傾向の偏りのことで、
”前に行った馬しか馬券にならない”とか
”直線で外を通らないと勝負にならない”
といった極端な馬場差が発生した時に
よく聞かれる専門用語のひとつです。
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たとえば2017年までの正月開催の京都芝では
まず前に行かないと勝負にならないような
「前・内有利」の競馬が続いていました。
だからこそ徹底した内枠狙いや外枠からでも強引に
先行してくれそうな馬を狙うことで
穴馬券が獲れた時期もありました。
その他にもローカル開催の最終週芝など
内側に痛みが発生して外差しが決まる場合は
トラックバイアスが発生しやすいです。
注意深く観察して馬場傾向の変化にいちはやく
気づくようになりたいものですね。
傾向の分析方法
ここからは実際に傾向の分析方法を話していきます。
どれも特殊スキルや有料サイトに登録する必要はありません。
JRAのホームページにてレース動画を見るだけで
判断がつく方法です。では早速項目ごとにいきましょう。
脚質
まずレース結果を見る時に最初に注意すべきは
上位入線馬の脚質です。
具体的には1~3着馬の道中通過順を見ます。
たとえば上位入線馬の3~4コーナー通過順が
1着馬:1-1
2着馬:3-3
3着馬:2-2
これならば「かなり前有利の馬場だな」と
推測できるわけです。
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こちろん馬場だけでなくラップも見る必要はあります。
なぜなら多少馬場状態が悪い場合であっても
道中のペースが極端に緩ければ前が残りやすいからです。
とはいえ馬場状態の把握という意味において
まずは余計なことを考えず通過順で判断すること。
初心者の方には特におススメの方法です。
馬番
次に上位入線馬の馬番(枠番)をみていきましょう。
例えば18頭立てのレースで
1着馬:1枠①番
2着馬:3枠⑥番
3着馬:2枠④番
で決着した場合は「内が有利だな」という仮説
を立てられるわけです。
先の通過順判断と同様に1レース見ただけでは断言できませんが
こうした傾向が2レース以上続けば
「今の馬場は”前・内有利”だな」
と判断してもいいかもしれません。
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通ったコース
次にコースの判定です。
たとえば上位入線馬の枠番が外枠に偏っていても
実際に通ったコースが内ばかりだったのなら
”外枠有利”という判定はできない訳です。
反対に上位入線馬が内枠の馬ばかりだったとしても
道中や直線で通ったコースが大外だったとすれば
”内枠有利”という仮説は立てられないです。
このあたりは数字だけでなく映像をみて
しっかりと判断する必要がありますね。
血統
続いて血統も重要な傾向判断の要素になります。
ディープインパクトのようなトップ種牡馬であれば
毎週どこかで勝っているので目立ちにくいですが、
”今週はやたらスクリーンヒーローがくる”とか
”シンボリクリスエスが勝ちまくっている”
という事実に気づけば、
普段は買えない馬も穴馬として買う事ができます。
そして、
血統に詳しい方であれば上記事象が発生していたら
”今週はロベルト系向きの馬場なんだな”
という傾向も把握できるようになる訳です。
このあたりは血統とも結びついて
より楽しい傾向分析に繋がりますね。
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勝ち時計
最後に勝ち時計(決着時計)も重要です。
たとえば同じ良発表の場合でも実際は
多少タフさが残る良馬場の場合や
完全に乾いて高速決着が出る良馬場など
けっこう大きな差があるケースも存在します。
だからこそ当日の決着時計もしっかりと見て
「高速決着なら米国型スピード血統のこの馬」とか
「まだ緩くてタフな馬場だから欧州型のこの馬」など
場合によって狙い馬を変えていく作戦も有効です。
まとめ
以上、今回は上位入線馬の特徴から分析する
馬場傾向の掴み方について説明しました。
特に、
「1番人気でしっかり来た馬の特徴」
「1番人気を裏切った馬の特徴」
「人気薄で激走した馬の特徴」
これらを理解できれば自ずと買うべき馬がわかります。
ぜひ日曜日のレースに行く前に前日土曜日の
レースをしっかりと見直して傾向を把握してから
”勝負”に臨んでみてくださいね(^_-)-☆
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