湿ったダートと乾いたダートの違い~予想のポイントとは?

どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。

 

いよいよ真冬といえる時期になって

ダートのレースが増えてくる時期になりましたね。

 

そこで今回はずばり、

ダートレース予想最大のポイントであろう

乾いた砂と湿った砂について解説していきます。

 

特に初心者にとっては

 

「何が違うの??」

 

と言いたくなる問題だと思いますので

じっくり話していきたいと思います!

日本のダートとアメリカの違い

以前の記事でもお伝えしましたが、

基本的に中央競馬のダート(砂)は

青森県六ヶ所村の海砂を使用しています。

ダートの本場といえば、

誰もがアメリカを想像すると思いますが、

実は日本の砂はアメリカとはかなり違います。

 

アメリカのダートは砂と言うより”土”で

「赤煉瓦を砕いたような状態」とよく評されます。

 

そのため、アメリカのダート戦では

日本の芝並みの時計が出ることもしばしば。

 

実は、みんなが思っているほど

重い地盤を走りぬくパワーが必要とは

言い切れないんですね。

日本のダート戦の特徴

それに対して日本の砂主体のダートコースは、

アメリカのダートと比べてスピードよりも

パワーが求められる傾向にあります。

 

そのため競走馬の脚部にかかる負担が少ない

というメリットがあります。

 

一方で「パワーが必要=重い馬場」とも言えるわけで、

それなりのスタミナが求められます。

 

特に冬季は乾燥する上に凍結防止の観点から

散水ができないためよりよりパワーが必要。

 

凍結防止剤が撒かれるとよりタフな馬場になる

というのはこういう背景があったのですね。

乾いたダートの特徴

さてここからが本題です。

まずは乾いたダートの特徴から。

上で述べたように日本のダートは

基本的に砂と言えるわけで、

重くてパワーが必要です。

 

例えば近くの公園にある砂場や、

ビーチの砂を想像して欲しいのですが、

 

こういった足場では歩くたび足下を取られて

スムーズに歩くのが難しいと思います。

 

言い方を変えるのであれば、

一歩前へ進むのにかなり力が必要で

強い脚力が必要と言えますよね。

 

人間がそう感じるということは

当然馬たち動物も同じであって、

前へ進むにはパワーが必要です。

乾いたダートで狙える馬

したがって乾いたダートにおいては

小柄で非力なタイプよりも、

大柄で馬力があるタイプの方がいいです。

 

だからこそ、

芝のスピード比べで強さを発揮するような血統より

 

アメリカ型のパワー・持続力に富む血統

馬力にものを言わせるタイプが狙い目です。

 

アメリカ型といっても様々ですが、

やはりフォーティーナイナーや

ファピアノに代表されるミスプロ系が主力です。

 

あとはAPインディ系もいいですね。

 

そもそもなぜアメリカ血統が持続型と言わるかといえば

アメリカのレースはスタートからガンガン飛ばして

そのスピードをいかにゴールまで維持するか?

 

という点が非常に重要であり、

実際そういった能力が問われるレースが

多いからだと言えます。

だからこそ基本的には、

良馬場のダート戦ではアメリカ血統の馬を

狙うのが王道と言える訳ですね。

湿ったダートの特徴

続いて湿ったダートについてです。

 

思い出してほしいのですが、

先ほど海辺の砂は普通だと脚を取られて

非常に走りづらいという話をしました。

 

しかし想像してみてください。

 

パサパサの乾いた砂が水分を含んだら

適度に砂が締まって歩きやすくなった・・

そんな経験はないでしょうか?

 

要するに乾いた砂は水分を含むと

適度に固まって引き締まった状態になり

歩きやすくなるということなんです。

 

だからこそ日本のダート戦では

良馬場よりも稍重や重といった道悪の方が

タイムが速くなる傾向にあるんです。

 

理由は上で説明した通りで、

馬にとっても湿って締まった馬場の方が

走りやすいからなんですね。

湿ったダートで狙い目のタイプは?

「湿って走りやすくなる」

ということはすなわち

「脚抜きが良くなる」ということ。

 

したがって日本のダートで道悪になると

良馬場時よりキレが求められます。

 

だからこそ、

 

本来は芝のキレ比べを得意とする

日本型のサンデーサイレンス系種牡馬

の子供たちにもチャンスが出てきます。

 

また乾いた良馬場ではパワー不足だった

小柄で非力なタイプの馬でも、

 

脚抜きが良くなる道悪ダートなら

好走できるというタイプもいます。

意外と知らない本当の情報

以上の理由により、

ダート戦の場合は道悪の方が

差しが決まりやすい傾向にあるのですが、

 

「ダートは道悪になると前が圧倒的有利」

という話が長らく世間では根付いていました。

いや、正確にいうと

今でも初心者向けにそう書いてあるサイトもあります。

 

しかし今日話してきた理論からすれば

この今までの常識は正しいとは言えません。

 

もちろん、

 

砂が固まって走りやすくなることで

スピード溢れる逃げ・先行馬が

残りやすくなることはあるし、

 

馬場的に前が止まりにくい状態に

なるケースも中にはあります。

 

しかし全体的にみれば、

特にダート1400m戦などにおいては

良馬場時より圧倒的に差しが決まります。

 

もちろん、

馬場状態は生き物ですので、

日によって変動はありますが、

 

傾向として、

差しが利きやすいことは確かです。

 

ぜひ今度ダートで道悪になった時に、

上位入線馬の4コーナー通過順を

チェックしてみてください。

 

良馬場時よりも

差しが利いていることに気付くはずです。

まとめ

以上今回は、

乾いたダートと湿ったダートの違い

について解説してきました。

 

適度に湿ったダートの方が

差しが利きやすいという事実は

意外な盲点かもしれませんが、

 

知っておくとどこかで

役に立つ可能性が高いです。

 

ぜひ今度の競馬開催日は、

ダート戦に注目してみてくださいね。

ではまた!

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