競馬における芝の種類~野芝・洋芝・エクイターフの馬場を解説!

どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。

最近は馬券術や予想方法について話してきましたが、

今回は久しぶりに知識的な内容です。

 

今までなんとなく知っていた部分や

初めて聞く内容もあるかもしれませんので

ぜひ最後までご覧になってくださいね(^^)

芝には2種類ある

まずJRAで使われている芝には2種類あり

野芝(のしば)と洋芝(ようしば)に分かれます。

それぞれの特徴をみていきましょう。

野芝

葉と葉の密度はそこまでではないものの

根が横に張り巡らされ強度が高い

それゆえ「硬い」という表現がよくされます。

 

ただしこの横に張り巡らされた匍匐茎(ほふくけい)

と呼ばれるものが非常に重要で、

根ごとえぐられるのを防いでくれます。

 

また負荷に対して弾き返すような弾力があり

洋芝より走りやすいこともあってか

タイムは全体的に速くなります。

国内では札幌・函館以外の競馬場で使用され

9月の中山開催など夏~秋にかけては野芝100%

で開催されることもあります。

 

一方で寒さには弱く、秋~冬には枯れてしまうため

冬の間は洋芝と混ぜた状態で生育されます。

 

ただし野芝自体が全てなくなっている訳ではなく

あくまで野芝の上に洋芝を蒔くイメージ。

 

むしろ寒くなり緑色を失った野芝に

冬でも緑色に育つ洋芝を入れることで

芝コースの綺麗さを保持するのが狙いです。

野芝の匍匐茎はしっかり残っており、

あくまで路盤の基礎は野芝になります。

 

このように野芝の中に洋芝を混ぜることを

オーバーシードと読んでおり、

JRAのホームページでも発表されています。

 

こうした対策が取られていなかった1980年代までは

冬場になると芝生の色が変色して見栄えが悪かった。

昔のジャパンカップの映像なんか見るとわかりますね。

 

ちなみに函館・札幌で野芝が採用されないのは

野芝が寒冷地に適さないため。

気候的に北海道では生育が難しいんですね。

 

だからこそ北海道では洋芝が活躍します。

洋芝

野芝より葉と葉の間の密度が濃い。

ただし野芝に比べて根が縦方面に伸びており

馬が上を走ると根こそぎ剥がれてしまう。

また野芝に比べて含水率が高いことも特徴で

洋芝の上を実際に歩くと靴にまとわりつく感じ。

 

それは馬にとっても同じことで、

結果的に時計がかかり重たいと表現されます。

 

だからこそ適性や巧拙がはっきりし

野芝では走らないが洋芝は滅法得意!

といった個性的な馬も出てきます。

 

エリモハリアーの函館記念3連覇は有名ですが

そういった洋芝得意の馬に関しては

野芝での惨敗を気にせず買うのもアリです。

 

その他に洋芝の特徴として以下があります。

・暑さに弱い

・寒さに強い

・伸び(成長)が早い

・野芝より草丈が長い

 

ちなみに函館・札幌競馬場の洋芝は現在

ケンタッキーブルーグラス

トールフェスク

ペレニアルライグラス

 

といわれる3種類が使用されてます。

エクイターフとは

Wikipediaにわかりやすく載っていたので引用します。

日本中央競馬会・競走馬総合研究所が1999年頃から、五島列島の農場で茎や根の部分を地下にやや深めにセットし、芝生がえぐれにくくなおかつ成長が早く、クッション性に優れた芝生の研究・開発を行い、2006年に品種登録が実施された。1m2あたりの茎の密度や地下部分の重量などは従来の芝生から見て2倍程度という。

簡単にいうと耐久性の強い新しい野芝

JRAが研究して生み出した品種なんです。

 

ここ数年は特にそうですが

昔からJRAは芝の保全技術に力を注いできました。

 

だからこそ連続開催や雨の影響とはいえ

馬場が傷んだ内側やコースの一部が剥げて

走りにくい芝コースを気にしてきました。

 

中でも福島競馬場は芝の痛みが早く

昔から何かと話題になっていました。

 

そんな経緯もあり完成したエクイターフ

2008年に福島競馬場で第1号が導入され、

以後は各地の競馬場で採用されています。

ちなみに現在エクイターフは茨城県つくば市、

福井県あわら市と鹿児島県鹿屋市の契約農場

製造しており各地の競馬場を中心に採用されています。

まとめ

こうして見ると一口に芝といっても

全く馬場状態が異なることがわかりますね。

 

だからこそ同じ中山競馬場でも

季節によって成績が異なる馬も出てきます。

 

ぜひ今日の内容をもとに芝状態を観察すると

また違った競馬の面白さが味わえると思いますので

明日からの競馬で活用してみてください。

 

ではまた(^_-)-☆

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