競馬予想ファクター解説⑧騎手が馬に与える影響と迷わない選び方

どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。

今回は競馬のレースにおいて最も脚光を浴び

好走しても凡走しても何かと理由にされる存在

馬に次ぐ主役とも言える騎手

について詳しく話していきます。

競馬予想においても要となってくる部分ですので

今一度、基本の考え方を振り返っておきましょう。

騎手の影響は実際どうなの?

まずあなたに聞きます。

競馬予想において騎手はどの程度考慮していますか?

また騎手が馬に与える影響はどの程度だと思いますか?

・・・・・

答えについては人それぞれ解釈があると思いますが、

レース結果に及ぼす馬と騎手の影響度は

昔から「馬7:人3」つまり

「馬の力が7割、騎手の力が3割」と言われてきました。

 

確かに騎手をあまり気にしない方にとっては

「競馬なんて馬が走るんだから人は関係ないだろう」

と思われるかもしれません。

そんな方々にとっては「馬8:人2」という意見さえあるかもしれません。

 

しかし近年では騎手が馬に与える影響が大きく取り上げられ、

「馬7:人3」ではなく「馬6:人4」

場合によって「馬5:人5」なんて言われる時もあります。

この比率が正しいかどうかは置いておいて

騎手間におけるレベル差や格差が広がってきたことは

現代競馬において強く感じる部分のひとつです。

騎手の存在感が増した訳

騎手の実力やスキルというものが注目され始めたのは

主に1990年代になってからだと思います。

安藤勝己さんがライデンリーダーに跨り中央のレースに参戦したり

オリビエ・ペリエ騎手が短期免許で来日して騎乗をしたりと

今までJRAで乗ることの少なかった地方の一流騎手や

海外のトップジョッキーが頻繁にレースで乗るようになった。

その後、地方の一流騎手が試験を経て中央移籍するのが当たり前となり

海外の騎手も短期免許で気軽に来日できるようになりました。

そして極めつけがルメール騎手とデムーロ騎手。

 

短期免許時代から圧倒的な成績をあげていた二人が

ついに通年免許を取得して”JRAの騎手”としてデビュー。

その後の活躍はみなさんご存じのように

素晴らしい実力で競馬界を引っ張っています。

 

こうした名手たちが圧倒的な成績をあげて

勝ち星を量産し続けるなかで、

「騎手の影響って大事だな」というイメージが浸透し

また実際に期待に応え続ける彼らの成績もあいまって

騎手が与える影響の大きさが広く認知されました。

 

もちろんこれらの事象には人気馬に乗っていることや

エージェント制により”いかに良い馬を集められるか”という

システム的な面も強く影響しているとは思います。

とはいえ、実際に結果を出し続ける彼らを見ていれば、

騎手がレース結果に与える影響の大きさを感じずにはいられません。

数値で考える

ここからはいよいよ騎手を客観的に判断する方法

どのように選んでいけば良いかについて触れていきます。

まず数値で判断するのが以下の3要素です。

①勝率

シンプルに勝率で選んでいく方法です。

2020年1/1~5/24において勝率20%超えは以下2名のみです

川田将雅 :30.0%

C.ルメール:27.5%

※障害成績・短期免許騎手を除く

勝率10%(1割)行けば一流と言われる世界で

この数字は驚異的です。

川田騎手は大レースで人気馬を飛ばしているイメージもありますが

実際はしっかりと勝ち星を量産していことがわかります。

普段買う馬券として単勝がメインの方や

WIN5をよく買う方はぜひ勝率に注目してみてください。

②連対率

次に連対率(1~2着に来る確率)です。

こちらも同様に

川田将雅 :48.2%

C.ルメール:43.2%

共に驚きの数値が出ています。

こちらも20%以上なら優秀と言われる所ですので

いかに2人が突出しているかわかります。

馬連派の方は常に警戒が必要ですね。

③3着内率

こちらは文字通り3着までに来る確率です。

川田将雅 ;59.3%

C.ルメール:56.4%

武豊   :39.1%

上位二名は驚愕の50%超え!!

なんと2回に1回は3着以内にくる計算です。

3連系の馬券を買う方にとっては、

もはや毎回馬券に入れておかなければいけないくらい

頻繁に馬券圏内に来ている計算です。

 

以上がシンプルに数字で選ぶ方法ですが

もちろん勝ち鞍は乗る馬の質にもよるので

数字だけで上手い下手の判断はできません。

とはいえ客観的事実としてこれだけの数値があれば

迷った時に最終判断の決め手として

選択理由のひとつにはなるかと思っています。

性格や心理で考える

次に成績など数値ではなく騎手の乗り方に着目する方法です。

騎手といえど人間ですから好きな乗り方や

得意な戦法(脚質)というものが存在します。

また、すでに脚質が定まっている馬であれば

誰が乗っても同じような位置取りになると思いますが

ある程度柔軟な脚質の馬であれば

騎手の判断で位置取りが変わるケースも多々あります。

 

特に、馬主や調教師からの明確な指示がない場合は、

自分の好きな戦法や、勝ちパターンに持ち込もうとする騎手も

中にはいますから、位置取りの癖や得意な「脚質」を理解し、

「どう乗ってくるか?」とあたりをつける作業が大切になります。

たとえばどちらかと言えば先行策が好きなのが

柴田大知騎手や野中悠太郎騎手(あくまで僕の主観)。

特に人気薄だと思い切って逃げるシーンも目立ちます。

 

また反対に差し脚質が好き(得意)に感じるのが

秋山真一郎騎手や岩田康誠騎手です。

またこの二人は同時にイン突きの名人です。

道中も距離ロスのないインコースを好んで選び

直線もラチ沿いから伸びてくる印象が強いです。

 

特に岩田康誠騎手に至っては馬と馬の間一頭分

いや一頭分ない場合でも強引にスペースを作って

伸びてくる迫力の追いっぷりが印象的です。

 

他にも、逃げか追込など極端な脚質が似合う藤岡康太騎手

先行またマクリがハマりやすい藤岡佑介騎手など

騎手によって得意戦法はさまざまで実に面白いです。

このあたりのイメージが掴めてくると、

一段と競馬が楽しくなってくると思います(^^)

得意条件で考える

好きな戦法や得意脚質の他にも

数字的に成績が良い”得意条件で買うという考え方もあります。

例えば、福永祐一騎手はリーディング上位の成績で

どのコースでもそれなりの成績を出していますが、

中京芝では一段と強さと安定感を見せます。

 

このように上位騎手であってそれぞれ得意条件は異なり

得手不得手がはっきりしているケースもあります。

全員の得意不得意を把握するのは大変ですが、

まずは好きな騎手から覚えていくといいかもしれません。

まとめ

本日は騎手の成績に加えて性格や特性、

得意不得意の条件などから判断する方法を書いてきました。

JRAの騎手は全員が厳しい試験に合格してデビューしている以上、

正直言って、追い方やフォームなど技術的な部分は

そこまで大差がないと思っています。

 

だからこそ重要なのは位置取りや仕掛けどころ

馬との折り合いなどの部分ではないでしょうか。

加えて

・思い切った作戦や乗り方をする度胸
・どんな結果でも受け入れる覚悟

これらを持って時には奇抜な騎乗をできるかどうか

接戦をモノにできるか否かはその点にかかっている気がします。

ぜひ、今日の内容を参考に”騎手の判断”をしてみてくださいね!

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