どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。
競馬予想において「枠順」は非常に重要ですよね。
各馬の能力差が少なくなっている現代競馬では、
ひと昔前よりも枠順がレースに与える影響が
かなり大きくなっている印象です。
そこで今回は枠順の考え方とポイントについて
レース予想への活かし方とともに解説していきます。
Contents
普通に考えたら・・・
ちょっと想像してみてください。
あなたが買った差し馬が3~4コーナー中間から
上昇を始めていい感じでポジションをあげてきた。
ところが4コーナーで勢い余って一頭だけ大外ぶん回し。
直線なかばで末脚も鈍くなって差し届かず・・・
なんてことになったら「もっと内を通れよ!」と思いますよね。
今のは4コーナーで大外という極端な例えでしたが、
誰もが「距離ロスを考えれば外を通ったら不利」というのは
認識しているはずで頭ではわかっていると思います。
僕はこれを日常生活でも感じることがあって、
たとえば駅で乗換をするときに強く体感します。
駅で階段を登るとだいたい左か右に曲がると思うのですが
たった一人分でも自分の方が外にいると明らかに
曲がり終わった瞬間は内側の人の方がたいてい前にいます。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/kaidan-300x225.jpg)
ここから僕は、
「たった一人分でもこれだけ差が出るのなら
馬3頭分だったらかなりの距離ロスだなぁ」
なんてすぐ競馬に例えて考えてしまいます(笑)
しかし、実際この考えはあながち間違っておらず
「コーナーで馬一頭分外を回したら0.1秒は違う」
とか
「1週まるまる馬一頭分外を回したら3馬身は差が出る」
と言っている人もいるくらいです。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/how-to-wakuren-300x169.jpg)
この理論が正しいかどうかの議論は置いておいて
僕自身もこの考えにかなり近い部分があります。
細かいことを考えないのなら、
距離ロスの少ない内側の方が明らかに有利
基本にこの考えがあってから
特別なパターンを理解してほしいと思います。
内枠有利の傾向が強いコース
それではここから具体的に有利不利の差が大きい
コースや距離をいくつか紹介していきます。
①東京芝1400m
枠番別の複勝率でいうと
1~3枠だけ20%を超えていて他は10%台後半といった具合。
東京競馬場というと大きくてフェアなコースと思われますが
意外にも距離によって枠順の有利不利があります。
東京芝1400mは最初のコーナーまでの距離が短いこともあり
他競馬場の1400mほど前半のペースが速くなりません。
そのため必然的に「内・前」有利のレースが発生しやすい。
前走ハイペースの中で逃げて大バテするも、
今回内枠に入ってラク逃げが出来そうな場合。
この場合は格好の狙い目になります。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/q_img_10_01-300x136.jpg)
②東京芝2000m
スタートして少し走ったら左に曲がっているため
内が有利というか外が不利と言えるコースです。
東京競馬場が改修される前は差が今より顕著で
メジロマックイーンの降着事件など数々の
審議を生み出してきたコースですね。
正確に言えば、スタート後少し右に曲がった後
左にコーナーしていくという表現がされていたくらいですから
外枠の馬は余計に距離ロスが大きかったものと思われます。
改修されて少しはよくなったと思いますが。
今でも1~2枠の勝率が10%を超えていて、
内枠有利に変わりはありません。
外枠有利の傾向が強いコース
一方で外枠の方が有利なコースもあります。
たとえば、スタート地点が芝になっているダート戦。
中山ダート1200mや東京ダート1600m、
阪神や京都のダート1400m戦がそうですね。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/nakayama1200d1-300x166.jpg)
これらのコースは外枠の方が芝を走れる距離が長いため
スピードに乗せやすく有利と言われています。
実際はそれに加えて、揉まれにくいという理由も大きい
と僕は思っているのですが、
数値としては7~8枠の成績がよいので無視出来ない。
外枠の方が有利と言えるコースです。
単純に内枠だけが有利なわけではない。
競馬って難しいですね。。。
馬番による有利不利
あとは偶数馬番②④⑥・・・
奇数馬番①③⑤・・・
の違いも重要です。
競馬は基本的に奇数馬番からゲートに入っていき、
それから偶数馬番の馬が入っていきます。
そのため、どうしても奇数馬番の馬は
ゲート内で待たされる時間が長くなりがちです。
そうなるとイラついてしまったり集中力が途切れたりして
出遅れる確率が高くなってしまいます。
「内枠の偶数馬番が理想」
と言われるゆえんはココにありますね。
ペースによる影響
最後にペースによる枠順の影響です。
下の図を見てください。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/S-300x169.jpg)
スローペースの場合は一般的に「前・内有利」と言われますが、
イメージのように馬群が密集して横長になりがちです。
そのため、コーナーでは外にいる馬は余計に
距離ロスが発生しやすくなる。
反対にハイペースの場合は、枠順があまり関係ない。
下図のように
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/H-300x169.jpg)
馬群が縦長になりやすいので、
コーナーでも横に広がることが少ない。
したがって、スローペースのときほど
内外の差を気にしなくてよいということです。
まとめ
基本は内枠の方が有利だが、
コースによっては外枠が有利な場所もある。
問題は単純に有利不利を覚えるのではなく、
なぜ差が発生するのか?
という根本的な理由を理解することです。
そうすれば、競馬の予想力や知識の幅が一気に広がります。
ぜひ、枠順による影響を考えてみてくださいね(^_-)-☆
コメントを残す