どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。
今回は誰もが気になるであろうあの話
1番人気を消す技術
について考えていきたいと思います。
穴馬券というと人気薄同士で来ないと
高配当が出ないなんてイメージもありますが
実際そんなことはありません。
断然人気の1番人気が消えることで
2~5番人気での決着だったとしても
十分美味しい配当になることがあります。
そこで今回は1番人気の取捨選択
「美味しい消し時はいつなのか?」を中心に
考察をしていきたいと思います。
Contents
1番人気の基礎知識
最初に1番人気の成績について見ておきます。
条件により多少ズレますが概ね以下の通り。
勝率:約32%
連対率:約51%
3着内率:約62%
「人気はアテにならない」なんて言いますが
世間の見る目もなかなか大したもんです(笑)
だって10回中6回は3着までに来るのだから。

もちろんこれは確率なので
時には6回も来ない日があるでしょう。
1番人気が12連敗する日もあります。
それでも長いスパンで見た時に、
3着内率60%超えというのは大きな数字です。
つまり単勝で買うかどうかは別として
3連系馬券には欠かせない存在と言えます。
これだけ優秀な数字を残す1番人気と
どう付き合うかが勝負の分かれ目に間違いありません。
1番人気が消える確率
しかし!
先ほどの数字の裏を考えましょう。
勝率:32%→勝たない確率:68%
連対率:51%→連対しない確率:49%
3着内率:62%→4着以下の確率:38%
どうでしょう?
こう考えたら穴党にも希望の光が!?
消える確率もソコソコあるんですね。
つまり僕らは”4着以下の確率:38%”
のチャンスをしっかり見極めて買うことで
稼げる確率が高まるということです。

穴馬探しのコスパは低くなった?
1番人気の実態がわかったところで
次は穴馬探しについて考えてみます。
1番人気が消えるだけでも十分美味しいのですが
その上で人気薄が来ればよりいいですよね?
だから
「1番人気が消えて穴馬が来るレース」
というのが一番理想形なわけです。
しかし近年すごく感じているのは
穴馬探しのコスパがとても悪くなった
ということ。
どういうことかというと、
渾身の穴馬を見つけた!と思ったはずが、
「オッズを見たら意外に人気になっている・・」
とガッカリするケースがとても増えたんです。
これはおそらく“穴馬を探し出す”という
テクニックが一般ファンにも急速に広まっていて、
もはや穴馬が穴馬でなくなってきているのです。
だから本来もっと人気薄であるべき馬が
過大評価されてオッズが低くなっている。
これは穴党にとっては死活問題です。

無理に穴を狙わなくて高配当はある
しかし穴馬だけが高配当を演出するわけじゃない。
前述の通り、1番人気が消えてくれる時、
特にオッズがかぶった1番人気が消えれば
相手が人気上位馬でもいい配当になります。
たとえば、先日8/30のキーンランドC。
1番人気は単勝オッズ2.3倍のダイアトニック。
しかし結果は15着で人気を大きく裏切りました。
1着は単勝5番人気のエイティーンガール。
2着は単勝2番人気のライトオンキュー。
3着は単勝9番人気のディメンシオン。
その結果、
馬連:2390円
馬単:7260円
3連複:13750円
3連単:95670円
という高配当が生まれました。
しかし、よく見てください。
2番人気と5番人気の馬単で
7260円って美味しくないですか?

このように2ケタ人気を買うまでもなく
5番人気前後の組み合わせでも高配当になる。
これこそ1番人気を消す旨味でもあります。
1番人気を疑う8パターン
ではいよいよ具体的なテクニックです。
消してもいいのではないか?と僕が思う
怪しい1番人気のパターンを紹介していきます。
もちろん条件に当てはまったからといって
絶対に凡走する訳ではありません。
そのあたりはご承知おきの上ご覧下さい。
①血統傾向
あくまで一例ですが、
・ディープインパクト産駒が1200m戦で人気の時
・ハービンジャー(欧州型)産駒がダートで内枠の時
などなど他条件に比べて苦手な条件になった時
もしも1番人気に推されているなら怪しむべき。
特に欧州型種牡馬はダートで砂をかぶったり
速い流れを前半から飛ばして踏ん張る
という競馬にはあまり適性がありません。
ハービンジャーに限らず
欧州型の種牡馬全体の特徴として覚えておきましょう。
②極端な枠順
1枠①番や8枠⑱番など
最内・大外という極端な枠に入ったとき。

もちろんコースによっては内枠有利や
外枠有利という特徴があるので、
一概に不利とは言えません。
しかし内なら揉まれたり挟まれるリスクが、
外なら距離ロスを被る可能性があります。
もし圧倒的1番人気に支持されているなら
疑ってかかるのもひとつの手でしょう。
③展開不利
スローペース濃厚の時に1番人気が追い込み。
ハイペース濃厚の時に1番人気が逃げ馬。。。
このように展開面から考えて、
明らかに向かない時に逆らってみるのも手です。
もちろん馬のレベルにもよりますが。。
④前走恵まれ
前走で好走してはいるものの、
展開・枠順・馬場に恵まれていた場合です。
諸条件が上手くかみ合えば走るということですが
そんな毎回恵まれるわけはありません。
特に近走で着順がさえなかった馬が、
前走でいきなり激走してきた場合は、
より一層疑いの目を向けてみましょう。

また前走が人気薄でなかったにしても
好走後の一戦は反動がつきものです。
前走の着順にも目を光らせましょう。
⑤初体験
初めての競馬場、初めての距離、初めてのダート・・・
今回走る条件が初体験の場合は、
馬が戸惑って力を出せない可能性もあります。
そんな場合も1番人気を疑う絶好のチャンス。
思い切って軽視する方法もアリです。
⑥人気先行型
良血馬(兄弟や親がG1馬)、セリ市で1億円をつけた馬、芸能人が名付けた馬・・・
こういった馬は常に人気を背負うことが多いです。
しかし、中にはずっと人気を裏切り続けるケースも。
それなら思い切って消し続けてみましょう。
「来たら仕方ない」と割り切って買うことも
穴馬券的中に必要な心構えです。
⑦初の1番人気
比較的地味な騎手や厩舎の馬が好走を続けて
○○戦目で初めて1番人気になった場合。
こんな時は要注意です。

人気を背負うプレッシャーに慣れておらず
1番人気になった途端固くなってしまうことも。。
ここも注目のパターンです。
⑧外国人騎手
ルメール騎手が代表的な存在ですが、
短期免許で来るモレイラ・スミヨン・レーン・・・
最近は外国人騎手がとにかく人気です。
もちろん、彼らは確かな腕を持っていますが
中には実力以上に人気先行なジョッキーも。
人気と実力を見極めて馬券を買っていきましょう。
まとめ
1番人気を消すには勇気がいります。
3着内率60%以上という事実は重いです。
でも実際には約40%は4着に沈んでいる。。
だから1番人気を上手く消していけば、
無理して穴馬を買わずとも高配当が獲れる。
実際、単勝1.3倍の断然1番人気が消えれば
2・3・4番人気で決着したとしても
3連複が5000円近くになることもあります。
まずは自分が賭けるレースにおいて
1番人気は来るのか来ないのか?
この点をしっかりと判断していきましょう。
ではまた!
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