どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。
距離適性について詳しく説明した前回に続いて、
今回は距離と密接に結びつくコース実績の考え方
について解説していきます。
距離適性同様にコース(競馬場)も馬によっては
得手不得手がキッパリ分かれる要素です。
競馬予想における注意点をおさらいしていきましょう。
コース適性とは
競馬予想におけるコース適性とは簡単にいえば
競馬場毎の成績(好走実績)です。
たとえば、
東京【2・3・2・8】
中山【0・1・2・5】
という馬がいたとすれば、
東京→1着2回、2着3着、3着2回、4着以下8回
中山→1着0回、2着1回、3着2回、4着以下5回
という成績だと理解することができます。
上記のような馬であれば比較的東京の方が得意で、
中山では一枚割り引いてもいいかな?
なんて予想ができるわけです。
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中山と東京は同じ関東と言っても全然違いますし
阪神と京都も同じ関西で右回りと言っても異なります。
競馬予想においてはこのような各馬の個性や得手不得手も
考慮に入れながら予想しなければならないのですが、
なぜこうした差が生まれてくるのでしょうか?
なぜ適性差が出るのか
極論を言ってしまえば
馬も人と同じ生き物だから好き嫌いや得手不得手がある
ということになります。
その好き嫌いや得手不得手の源泉となっているのが
回り(右回り・左回り)
カーブの角度
直線の長さ
坂の有無
などのコース特徴になります。
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たとえば東京競馬場のように”大箱”と呼ばれ
幅員も広くカーブも比較的緩やかなコースがある一方、
小倉競馬場のようにカーブがきついコースもあります。
(※厳密に言うとスパイラルカーブと言って3コーナーは緩く
4コーナーから直線にかけてのカーブがきつい形状)
また直線距離が約260mという函館競馬場がある一方、
650m(外回り)を超える新潟競馬場が存在するように
直線距離の長さも競馬場によってマチマチです。
加えて、最後の直線に2mの急坂が控える中山競馬場と
対照的に最後の直線が平坦である札幌競馬場のように
坂の有無ひとつを取ってもコースの特徴は異なります。
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これだけバラエティに富むコースを走る競走馬であれば
好きなコース・嫌いなコースがあっても不思議ではない!
と推測できますよね。
人間だって車を運転するときに左折が得意な人もいれば
右折が得意な人もいる(右折できない人もたまにいる?)。
またスポーツをやっている人であれば、
”この競技場だといい記録を出しやすい”けど、
”あっちの競技場だと能力を発揮しにくい”
といった経験も少なからずあるのではないでしょうか?
このように馬も人間と同じ生き物である
という視点に立って考えることができれば、
各馬のコース適性を重視する予想方法にも
共感して頂けるかと思います。
競馬場による差を考える
では、続いて競馬場ごとの細かい点も見ていきます。
例えば京都競馬場と阪神競馬場は同じ関西ということもあり
直線の坂の有無を抜きにすれば、
ほぼ同じだと理解されている方もいるかもしれません。
しかし実際には馬場の作りやタイプ、
道中のアップダウンも全く違います。
まず馬場の作りで言えば京都の方が全体的に軽い馬場
いわゆる高速決着が出やすい傾向にあります。
一方で阪神競馬場はいわゆる重たい馬場で
京都に比べれば時計はかかり気味になります。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/009-300x200.jpg)
これは暗渠管と呼ばれる排水管の有無に起因するのですが
その影響もあって馬場の軽さがそもそも違います。
また直線平坦の京都でも向正面から3~4コーナーにかけて
4.3mのアップダウンが実はあります。
それに対して阪神競馬場は最後の直線こそ
約2m弱の坂越えがありますが、
コース全体の高低差は2.4mに留まっています。
こうしたちょっとした差や坂のある場所によっても
競走馬は嫌気を出したり走る気が失せたりと
レースでの走りに大きな影響を与えます。
コーナーの回数でも違う
またコーナーを回る回数も大きなポイントです。
例えば1800mという距離1つをとってみても、
福島や小倉競馬場であればコーナーを回るのは4回、
対して阪神や京都競馬場であればだったの2回です。
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馬によっては、
コーナーを曲がるのがどうしても苦手という馬もいますし
カーブの角度がきついと嫌気を出す
といったクセを持つ馬も中にはいます。
こうした馬であれば同じ距離でもなるべくコーナーが少ない
競馬場を選ぶという選択肢も重要でしょうし、
そもそも使う距離を考えていかなければなりません。
このように単に左回り右回りという違いだけでなく
コーナー回数やカーブの角度なども考慮すると
より深い予想に繋がっていきます。
見た目にダマされない深い分析
たとえば以下の成績を持つ馬がいました。
東京【2・2・3・5】
中山【0・0・1・4】
パッと見は東京が得意で中山は苦手
中山に出てきた場合は取捨に迷えば
”消し”という判断をしてしまいそうですよね?
しかし中山での「4着以下4回」が全て4着や5着
または1着から0.5秒差以内の敗戦だったらどうでしょう?
それぐらいの負けなら展開や枠順によって変わりますし
メンバーレベルによっては十分勝つチャンスもあるでしょう。
このように4着以下の中身を精査していくことで
思わぬ穴馬の発見につながる可能性もあります。
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まとめ
以上今回は距離適性について話してきました。
表面的な数字だけに惑わされず奥にある事実を見ること。
ここを徹底できればその馬の真実が見えてきます。
たかが距離適性、されど距離適性。
ぜひ”深い分析”をしてみてくださいね!
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