競馬予想用語解説②レース&馬場に関する言葉編

どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。

前回は競馬用語解説①として馬具や人物に関わる言葉を紹介しました。

二回目の今回は「レース&馬場に関する言葉」です。では早速いきましょう(^^)

レースに関わる言葉編

ステークス(S)

本来は馬主同士が賞金を出してその賞金を取り合うレースの意味。

しかし現在、本賞金は全部JRAが出しているので、

登録料を付加賞として1着から3着まで7・2・1の割合で

配分する形で残っている。

実際のところ登録料の発生する特別競走は

ほぼステークス制を採用していると考えてよい。

リステッド(L)

オープンクラスの競走の中で、重賞(G1~G3)に次ぐ重要なレース。

「特別以上重賞以下」というイメージで捉えるとよい。

日本では2019年よりこのシステムが採用されている。

原則、レース名の後ろに(L)と表記されている。

ハンデ戦

出走馬の能力や実績により各馬の負担重量が異なるレース。

現在は3人のハンデキャッパーが、

各馬に等しく勝機を与えようと決定するもので、

”ゴール板の所で各馬が横一線になるように”

負担重量を決めるとも言われている。

一般的には荒れると考えられていることが多い。

クラシック競争

桜花賞、皐月賞、オークス、日本ダービー、菊花賞の総称。

格式が高く「五大競争」と言われたりもする。

これらはいずれも古い伝統をもつ3歳馬だけのレースで

競馬発祥国イギリスの体系にならって創設されたもの。

牝馬には菊花賞に当たる秋のG1レースがなかったが

エリザベス女王杯時代を経て現在は秋華賞が

その役割を担っている。

テン

最初、真っ先の意味。

テンの3ハロンとはゲートを出てから最初の600m。

短距離戦では特に前半のダッシュ力が重視される。

一方で「テン乗り」という言葉もあるが、

これはその馬に騎手が初めて騎乗することをいう。

上がり3F(ハロン)

テン3ハロンとは逆に最後の600mのこと。

中・長距離戦など最後の末脚比べのレースで重視される。

1990年頃までは考えられなかったことだが、

近年では上がり32秒台を計時する馬も出てきている。

アオル

ゲート内で立ちあがった時、あるいは

開いた瞬間に前肢をあげて発走すること。

スタートで出遅れる(後手を踏む)ことになり非常に不利。

前走でアオった馬が今回普通のスタートを切ることで

巻き返す可能性も十分考えられる。

ササル

レースや調教中に突然内に斜行すること。

ムチを入れるとそうなる場合が多い。

ササルと十分に追えないので失速しやすい。

ふくれる

ササルの反対。

特にコーナーで外に膨れて大きな距離ロスをする際使われる。

ササル同様に気性が悪い馬に見られがち。

ソラ

ふとしたことから馬の気が散り、走ることに集中力を欠くこと。

観客席や馬場内などよそ見をすることもあり、

「先頭に立つとソラを使うので仕掛けを遅くした」

といった騎手のコメントが見られる。

上がり馬

それまで下級条件にいた馬が、短期間で力をつけて連勝したり

一気に上級条件まで上った時に使われる。

一般的に休養を挟んで馬が変わることも多く、

夏を越して成長した秋頃に現れることが多い。

落鉄

蹄鉄が外れて落ちてしまうこと。

人間でいえば、裸足の状態で走ることになるわけで、

一般的には不利とされる。

レース前であればゲート前で打ち直しなどが行われる。

桜花賞における「イソノルーブル落鉄事件」が有名。

二走ボケ

休養明けを好走して、今回人気になっていた馬が

期待された2走目で凡走すること。

筋肉疲労などが考えられ、好走後の中1週など、

短期間で出走してきた時は特に注意が必要と思われる。

外枠発走

興奮してゲート内で暴れるなど、他馬に影響を及ぼすと認められた場合、

出走馬の一番外側にまわして発走させること。

距離ロスはあるが、他馬を怖がったり、

揉まれると力を発揮できない馬の場合、

大外枠から気分よく走り案外好走することも。

奇数馬番・偶数馬番

ゲートに入る際、通常は奇数馬番から行われるため、

①③⑤などの馬番はゲート内で待たさせる時間が長い。

そのため「後入れの数馬番でよかった」といったコメントが出てくる。

基本的には大外枠の馬が最後にゲートインする。

トリガミ

馬券は的中したものの、終始がマイナスだったときのこと。

たとえば5000円分馬券を買って、払戻が4000円だった時など。

玄人ファンになると「ガミったわぁ」などと使う。

トントン

収支がプラスマイナスゼロのこと。

競馬ファンが帰り道などで、

「今日はトントンだったわ。まあ、これだけ楽しませてもらってトントンなら上出来か」

などと友人に話したりする。

馬場に関わる言葉編

エアレーション

バーチドレンという機械を使い、地面に穴を空けて空気を送り込む作業のこと。

土壌を柔らかくする効果もあり

・少しダメージを与えることで生育を促す

・通気性を良くして、酸素を行き渡らせて生育を促す

といった目的のもと行われる。

 

シャッタリング

トレマーという機械を用いて回転する刃で垂直に切り込みを入れ

土壌をほぐす作業でエアレーション以上に効果が高い。

芝の硬化を改善し、土壌環境の改善を目的としている。

 

かつては開幕週といえば内枠と先行馬有利が定説だったが

エアレーションとシャッタリングが行われ始めてからは

開幕週から差しが決まるケースも多くなってきた。

JRAのホームページで実施状況が記載される。

オーバーシード

野芝が枯れる秋以降、野芝の上に洋芝の種を蒔いた馬場のこと。

枯れる前に気温が低くても育つイタリアンライグラスなど、洋芝の種を蒔いて生育させる。

80年代までは秋~冬は芝が剥げて、コース全体が茶色に見えていたが、

オーバーシードにより、一年を通して芝コースがきれいな緑色を保つことができるようになった。

野芝

葉と葉の密度はそこまでではないが、根が横に張り巡らされ強度が強い。

それゆえ「硬い」という表現がされ、負荷に対して弾き返すような弾力がある。

函館と札幌以外の競馬場では基本的に野芝が使われており

季節により、野芝100%か洋芝との混合か違いがある。

洋芝

野芝より葉と葉の間の密度が濃い。

ただし、野芝に比べて根が縦方面に伸びており、

馬が上を走ると根こそぎ剥がれてしまう。

それゆえ、時計がかかり重たいと表現される。

 

例えば函館競馬場であれば、ケンタッキーブルーグラス、

トールフェスク、ペレニアルライグラスの混生で施行される。

また一般的に洋芝は、野芝より力がいる馬場で

時計がかかるため得手不得手がわかれやすい

以上、今回はレース&馬場に関わる言葉について解説してきました。

中には知っている言葉もあったと思いますが、

エアレーションやシャッタリングなど聞いたことはあっても

内容をよく知らなかった言葉もあると思います。

ぜひ今日の内容を参考に、友達や知り合いに専門用語を自慢してみてください(笑)

ではまた!

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