どうも、競馬ナビゲーターの北澤です。
コロナウイルスの影響で無観客競馬になって早2か月。
そろそろ傾向の違いが明らかになってくる頃ですね。
始まった当初から
「人気馬が走りやすいから堅くなる」
「普段イレ込んでいた馬が落ち着いて走れるから穴が出る」
などなど、いろいろな憶測が出ていて
結局どの情報を信じればいいの!?
と不安になっている方も多いと思います。
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そこで今回は「無観客競馬前後2か月間のデータ」というテーマで
”何が変わって” 何が変わらない” のか見ていきたいと思います。
そもそも無観客競馬とは
まず本題の前に、無観客競馬について触れておきましょう。
無観客競馬とは文字通り「観客がいない状態」で行われる競馬のこと。
普段競馬は、みなさんご存じの通り大観衆の前で行われるのが当たり前です。
少ない週でも2万人前後、
ダービーや有馬記念などビッグレースになれば
10万人近くが競馬場に押し寄せることも珍しくありません。
そうなると当然のことながら場内は騒がしくなります。
特にレース発走前には高鳴る胸のときめきを抑えることができず
観衆はどこからともなく地鳴りのような歓声をあげていきます。
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こうなると馬は大観衆から発せられる声援という名の雑音が気になります。
馬はとても神経質で繊細な生き物。
パドックで大勢の人を見るだけでパニックになることもあるし
物音にも敏感に反応して恐怖を感じる馬もいます。
特にスタート地点が大観衆が待つスタンド前の場合は
すぐ目の前にいる馬の耳にも当然のことながら大歓声が聞こえてきます。
これにより、馬は不必要な気を使ってしまって興奮したり
気が散ってレースに集中できなかったりして
レースで力を出せずに終わることも多々あるのです。
無観客競馬がプラスに働く馬とは
そんな普段は大観衆に緊張して力が出せない馬たちも
”無観客競馬”になることで競馬に集中しやすくなります。
なんといっても、普段は聞こえてくるはずの大声がありませんし、
パドックを歩くときやコースに入る時も大声が聞こえてくることもありません。
これにより今まではレースに集中できなかった馬や
レース前に無駄に気を使って体力を消費していた馬が
リラックスして走れた結果、思わぬ大激走を見せることがある。
これこそ、無観客競馬が馬に与える大きなメリットのひとつです。
1番人気の成績に大きな変化が!!
さて前置きが長くなりましたが実際のデータの話に移ります。
この画像は僕がYouTubeで公開している動画の一部で、無観客競馬前後のデータです。
動画では、無観客競馬が始まる前の2か月(1/5~2/23)と
始まってからの2か月(2/29~4/19)で比較しています。
1番人気の結果を見てみると・・・
勝率:4%上昇
連対率:7.4%上昇
複勝率:8.9%上昇
ご覧のように1番人気の数値がめちゃくちゃ良化しています。
2番人気と3番人気の数値がほとんど変化していないなか、
1番人気の数値がこれほど変化しているのはびっくりです。
しかし、これほどの差があるのはなぜなのか?
もちろん諸説あると思いますが、
僕は冒頭で話した理由も大きな原因のひとつだと思っています。
観衆の声が聞こえず静かで落ち着いた雰囲気の中で、
馬も冷静に平常心を保ってレースに挑むことができる。
そして馬だけでなく騎手も観衆からの声援や
なんとも言えないプレッシャーから解放されて、
普段自分が持っている実力通りの力を発揮することができる。
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もちろん生き物である馬が相手のことですので正解は闇の中ですが
客観的状況や環境の変化を考えたとき
上記のような理由が考えられると思います。
配当面の変化は??
次に配当の変化をみてみましょう。
![](http://keiba-navigater.com/wp-content/uploads/2020/05/無観客後のデータ-1-300x169.jpg)
ご覧のようにほとんど変化がないのが実情です。
ワイドと3連複だけ僅かに増加していますが、
その他は全て微減という結果。
前述の通り、1番人気の好走率が上昇したことによって
全体の平均配当も低くなっているというのが実情でしょう。
この結果から判断すると、無暗に穴狙いをするよりも
1番人気を今までより重視して相手に人気薄を買う
というスタンスの方がいいのかもしれません。
まとめ
以上、人気や配当面の変化をまとめると以下のようになります。
・1番人気の好走率がUPしている
・2~3番人気はあまり変化なし
・4~6番人気の好走率はやや低下
・平均配当は、全体的に微減
1番人気の好走率上昇以外は、ほとんど変化はありません。
もちろん、騎手や調教師などいくつか特筆すべき変化はありますが
人気や配当といった馬券購入時に一番気にする観点から見れば
特に意識を変える必要はなさそうです。
ちなみにYouTube版では変化があった項目についてより細かく触れていますので
よかったらそちらの方もぜひご覧になってくださいね。
ではまた!
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